遠征おぼえがき / トゥーザ浜松 フロム名古屋

2019年11月9〜10日の二日間開催されていた「はままつ映画祭2019」に行ってきました。

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はままつ映画祭2019

お目当てはクロージング上映のHプログラム。そろそろ親の顔より見たんじゃないかという「恋のクレイジーロード」その他の短編。

 親の顔より見た「恋クレ」ですが、自分でも意外なことに応援上映は初体験。同時上映短編の中でも「白石晃士の世界征服宣言」は初見だったのもありトークも盛り上がっていて楽しい上映でした。

映画祭自体も指定文化財のすてきな建築とスタッフのみなさんのあたたかい対応がすばらしく、非常に心温まる思い出深い遠征になりました。

 

そう、今回は遠征の話。

なかんずく切符のおぼえがき。

なぜなら、春先に「デッドエンドの思い出」+「恋のクレイジーロード」のためにサールナートホール静岡シネギャラリーに遠征した時、どうにか新幹線に乗らずに日帰り遠征しようとめちゃくちゃ頭をひねって頑張ったのに、記録を残しておかなかったらまんまと詳細な記憶を失っているからです。とんだどじっ子だぜ。

 

名古屋から浜松へ(なるだけ安く)

いざ名古屋から浜松へ。

最速を選ぶならもちろん新幹線最強*1ですけども、きっぷのお値段も、定価で片道4,940円ぷらっとこだま*2使用でも片道3,800円と最高値なので、これはもちろん除外。

新幹線がお高いのは時間と確実性をお金で買うから。でも今回は日帰りしたいとはいえ、新幹線使わなくても終電の心配のないまあまあの近場。幸いさほど急ぐようなタイムスケジュールでもないし、私は乗り鉄のケもあるので、時間かかっても出費抑えて在来線で遠足がしたい。

 

JR在来線で名古屋-浜松間は片道1,980円往復3,960円ここを基準とします

 

まずは金券ショップ

ちょうど別件で金券ショップに行く機会があったんですが、名古屋駅まわりの金券ショップで名古屋-浜松間の在来線きっぷを見ると、相場はおおよそ片道1,750円前後

いま検索してみたら、浜松駅周りの金券ショップだと片道1,550円くらいのようです。何でや…。

嘆いてもここは名古屋なので、金券ショップ利用だと大体片道1,750円。往復3,500円なんだなということだけ心に留めてこの日は帰宅。

ようやく経路を見直す 

そもそも電車で浜松へ行ったことがなく、漠然と「東海道線でたまに『浜松行き』見る気がするしまあ1本で行けるやろ楽勝楽勝」…とたかをくくっていた東海道線沿線民だったんですが、ここにきてようやく時刻表を調べたらまあ本数がない。

浜松行き、1時間に1本あるかないかだし、私の乗りたい時間帯には全然ない…。これは1本で行くのは無理と判断。

調べてみたところ、名古屋-浜松間は豊橋で乗り換えるのが一般的なもよう。そうだそうだ、確かに静岡行った時もそうだったわ。

一旦豊橋をはさむ。なるほど。そうなってくると、これはもう圧倒的にJR東海豊橋往復きっぷ」の出番です。*3

お得すぎてもはやバグ 

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通常片道1,340円・往復2,680円の名古屋-豊橋が、平日でも往復1,900円、土日祝ならなんと往復1,560円になってしまう、何かの間違いとしか思えないバグった価格設定のこの切符。大体このテの割引って土日祝の方が高いのが普通じゃないかと思うんですけど、こいつは何故か土日祝の方が圧倒的に安い。何故なのかはわかりません。

下手に理由を追及してJR東海が「言われてみりゃそうれもそうだな」と価格統一したり値上げしたりしたら困るので、みんなたちもこの件についてはふれないでおいてほしい。

 

さらに、上の画像よーく見て欲しいんですが、このきっぷ、「名古屋-豊橋」ではなく「名古屋市内」から「豊橋ゾーン」まで乗れるきっぷなんですね。

だから例えば、名古屋のはじっこ新守山駅から豊橋の次の二川駅まで(※浜松に向かう場合豊橋ゾーンはここまで)乗ってもOK。料金は変わらないわけです。

 

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しかもワンコイン前後追加課金すれば新幹線にも乗れてしまう。*4大丈夫なのかJR東海。また土日祝の方が安いし。どうかこのまま正気を取り戻さないでほしい。

 

私は1人遠征なので1人前提で話進めてますが、2人以上なら切符4枚組のカルテットきっぷもあります。価格は3,560円。ひとりあたり往復1,750円なので、豊橋往復きっぷ土日祝と平日のちょうど真ん中。

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豊橋往復きっぷは購入当日限り有効の切符ですが、カルテットきっぷは購入日から1ヶ月有効なので、ボイメンのオタクならフォーチュンラジオで月2回豊橋に行きたい時なんかに使えますね。こちらも新幹線オプション追加OK。

 

若干脱線してますが、まとめるとこのきっぷを使えば名古屋-豊橋が片道780円。豊橋-浜松が片道680円。合わせて片道1,460円

豊橋ゾーン限界の二川-浜松なら片道510円なので、豊橋から二川までひと駅足を伸ばせば更にちょっと削れて、あわせて片道1,260円。JRの正規きっぷで行くならおそらくこれが最安のようだと判断。あとは当日その場その場で臨機応変にいこう。

お得なきっぷだけど…

お得すぎて無敵にしか思えない豊橋往復きっぷですが、いくつか注意しなければいけないことも、当日使ってみるまでよくわからないこともありました。

まず、「発売場所は名古屋市内の各駅とJR東海ツアーズ(名古屋・金山・千種)」「有効期間は発売当日限り」ということ。

前もって買っておくことができないので、名古屋市外の私は当日に一旦名古屋で降りてきっぷを買う必要がありました。

次に、一番こわかったのがこれ。

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乗り越し精算ができない…???

つまり、浜松まで行く場合、豊橋もしくは二川で一旦改札を出なけりゃならないということ…。め、めんどくさ〜!!

豊橋は乗り換え駅なのでどのみち一回降りるからいいんだけど、二川は豊橋から「浜松方面」にひと駅乗ったところなので、そのまま乗ってれば浜松着くのに一回降りて改札出てまた戻るの嫌すぎる。めんどくさ〜!!(2回目)

でもサイトにはこんなこわい但し書も…

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乗り越したら全区間分の所定料金を支払う…???

いやいや、嫌。それは無理こわすぎ。すみませんめんどがらずに降ります…。

 

それにしても解せないのが、「このきっぷの利用開始駅まではTOICAをご使用になれます」「一方、このきっぷのご利用終了駅からはTOICAをご利用になることはできません」っていうシステム。

販売は名古屋市内限定で使用エリアも名古屋市内付きのきっぷなんだから、最寄りでこのきっぷ買える人は行きにIC使う必要ないと思うんですけど…。必要ないというか不可能では?市外でも購入できたり事前に購入できたりするなら話は別だけど「発売場所は名古屋市内の各駅」「発売当日のみ有効」なのになあ。*5

そして私みたいに名古屋駅までICで行く名古屋市外の人間はどのみち一回名古屋市内で降りて改札出て券売機に行かないときっぷ買えないし…。利用開始駅より前のICを許可するより、乗り越し後のICを許可していただく方が圧倒的に便利なんだけどなあ。

いざ当日

ぐちぐちしてしまいましたがとにかく当日。

まずは最寄りから名古屋駅へ向かい、改札を出たらすぐ横の券売機で豊橋往復きっぷを購入。左メニューの「お得なきっぷ」からさっくり購入できました。行き専用と帰り専用2枚セットで出てきますよ。

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これが豊橋往復きっぷ。帰りしか撮ってなかった

そのまま小一時間、豊橋行きの快速に揺られて豊橋に到着。

当初はここで乗り換えて二川へ向かうつもりだったんですが、二川は「浜松方面」にひと駅…そして本数が思ってたより少なくて、二川で改札出たらおそらく次を15分くらい待つことになりそう… 豊橋始発だからここで手を打っておけば浜松まで35分座っていける…などなどの打算で、この楽さにちょっとばかし余計に払うならまあ惜しくねーな!!と二川行きはキャンセルし、豊橋の改札を出てそのままとって返し、ICで再び改札を通り浜松へ。

 

帰りも、行きよりさらに本数が減っていたし時間もちょっと予定より遅くなってしまったし…ということで、ICで浜松から二川で降りずそのまま豊橋まで乗車。

そして一旦豊橋で改札を抜けて、名古屋方面の東海道線快速に乗り換え…ようとしたんですが、帰りはできることなら一旦名古屋で降りたくないよな〜地元まで座って行きたいよな〜…という欲がどうしても湧いてきて、ダメ元で駅員さんに「すみませんこのきっぷで名古屋の先まで乗って行きたいんですが…」とお伺いを立ててみたら、「ICで乗り越し精算はできないですが窓口できっぷを買ってもらえば大丈夫ですよ!」とのお返事が。

そ…そういえばサイトの注意書きに「事前に購入した他のきっぷと組み合わせてご利用になれます」て書いてあった…!あれはそういう意味か!!

 

いそいそみどりの窓口に向かって、帰りの往復きっぷを見せながら「名古屋から◯◯までお願いします」とお伝えしたら「ああ、つけたし切符ですね!」とすぐに切符を発行していただけました。つけたし切符…!そういうのもあるのか!!*6

 

地元駅について改札抜けるときも、有人改札行かずに2枚重ねで自動改札何の問題もなくスッと抜けられました。め、めっちゃ楽…。これもしかしたら行きも豊橋で一旦出てICで乗り直すより豊橋-浜松のつけたし切符買えばよかったのかも…。先に知ってたらな〜!

そんなこんなで

えらい長々と書いてしまいましたが、今回の学びをざっくりまとめると

・土日祝の名古屋-浜松間遠征はJR在来ならお得なきっぷ利用で片道およそ1,460円

・「つけたし切符」を乗車前に買っておく

・つけたし切符なしで乗り越すのはヤバい

 

ということでしょうか。

各種きっぷにそれぞれメリットデメリットはありますけど、ざっくり比較表こんな感じ。*7

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正規の料金と往復で1,000円くらいの差が出るので、1,000円あったら軽くごはん食べたりスタバでいいやつ頼んだりできるしなかなかいいと思います。それか新幹線オプションに使う。オプションつけても正規より安いよ!

片道きっぷや有効期間長いきっぷなら、他のきっぷと組み合わせて使うパターンもありですねー。

それにしても何故先出しのつけたし切符なら乗り越せても後出しのICだと乗り越せないのかはやっぱりよくわからないな?JR東海さん〜!改善ご検討ください!!

 

そうそう、場合によっては帰りに新幹線オプションつけてみよ〜と思ってたんですが、乗り換えダイヤてきにあんまりうまみがなくてやめたのが残念なところです。やってみたかったなー。

そういえば新幹線オプションつけて更に岐阜羽島米原まで乗り越したい場合はどうなるんだろう…?さすがに無理なのかな。それか、それはもう最初から他の切符使った方がいいのかな。

*1:しかし今ざっくり調べただけでも、時間帯と車両によって33〜52分とかなりの差が…。料金同じでこれはまあまあえぐい。今後気をつけたい。

*2:JR東海利用遠征民の強い味方。こいつなしでは戦えない。繁忙期はグリーン車が俄然お得。

www.jrtours.co.jp

*3:名鉄にも名古屋-豊橋間の往復きっぷが存在しますが、今回は日曜に名鉄路線エリア外の浜松へ行くのでJR利用前提で話を進めています。あと描いてる人間が東海道線沿線の人間なので、帰りの時間次第でワンチャン乗り換えを可能な限り減らしたいという欲がある。ほぼ価格帯同じですが、名鉄の往復きっぷの方が平日は安かったり有効期限が長かったりと利点も多いので適宜使い分けがおすすめ。

www.meitetsu.co.jp

*4:ただし当然ながら豊橋に止まるひかり・こだまにしか乗れないので、行き当たりばったりでなく事前に時刻表を確認して乗り換えスケジュールを組んでおかないと、待ち時間が余計にかかってしまう可能性も…。私はシャトルきっぷでコレを失敗してむやみに1時間くらいの待ちを発生させてしまったので…。俺の失敗から学んでくれ!!

*5:ひとり行動が身に染みつきすぎて思い当たらなかったけど、同行者が名古屋市内で余計に買っておいてくれて、改札内で合流すれば使えますね…。そ、そうか…。おともだちかあ…。

*6:ちなみに付けたし切符をICで買えませんかと聞いてみたんですが現金かクレジットカードのみでした。そうなんだ〜

*7:名鉄も土日祝は価格同じなのに赤文字にするの忘れてた。ごめん名鉄…。