【雑記】私は腐ってないし、多分あなたも腐ってない(ように私には見えるんだけど、どう?)

先日、弊アカウントのマシュマロにこのような投稿がありました。

f:id:alpaquerque:20211230001246p:plain

これは、以下に貼った私のTwitterの固定ツイートに言及しているものと思われますが

f:id:alpaquerque:20211230001943p:plain

このマシュマロを受け取った当時の私は、実に2年ぶり&現ジャンル初の同人誌即売会参加を控えそれはもう大忙しで、何やら喧嘩腰の煽り絡みマシュマロの相手に手を煩わせる時間も惜しいし、これから待望のイベントだぞ〜って時に自分のテンション下げるのも、フォロワーさんたちの気分萎えさせるのも何だかな…という感じだったので、今はちょっと一旦寝かせといて後々気が向いたら返信すっか…と置いておいたら数日後に来てたのが、これ。

f:id:alpaquerque:20211230002135p:plain

「初めまして」て言ってるし文体も最初のものよりかなり丁寧だけど、同じ人か?と思っているんですが(こんな立て続けに、日ごろ読まれてる手応えのない固定ツイートスレッドの下の方の同じ案件についてふれられたことはないので)、それは私の憶測として、*1内容的にTwitter140字でスレッドにして答えるにもちょっとわずらわしいことになりそうな、そう簡潔にまとまりそうもない話なので、久々にブログをしたためている次第です。内容的に、いい機会だからスタンス表明しておくのも悪くない話だろうし。

ここまででもう500字いってる。長げえ〜。

 

先に、要旨を挙げておきますね。

  • 腐女子」という呼称を“差別”とは言っていない
  • 「腐」という字がそもそも嫌い
  • “呼び名”は呼ばれた人間の魂を後付けで縛る可能性がある
  • 私の名前は私が決める あなたの名前もあなたが決めればいい

 

腐女子」という呼称を“差別”とは言っていない

そもそもの話。これはもう読んで字の如し、そのままです。

私は「腐女子」という呼称を好まない人間であり、同時に、あらゆる差別に反対している人間ですが、私自身が「腐女子」という呼称を差別と捉えたことも、そうみなす人間であると表明したこともありません。これに関しては平たいことばで言ってしまえば「どこ情?」です。

多分、次の行と話がごっちゃになっている。落ち着いて読んで。*2

しかし、残念ながら「腐女子」という呼称を、差別的な意図ないし攻撃的な意図で使う人間は多く存在していると思います。それに関しては先の項で言及します。

 

「腐」という字がそもそも嫌い

文字の印象が汚らしくて嫌。身も蓋もなくシンプルな物言いで恐縮ですが、それ以下でもそれ以上でもない。

元来、潔癖症気味の人間なんですが、そうでなくとも決して使われて気持ちのいい文字じゃないでしょ「腐」って…。名前にRotten掲げてなお印象の良さ保ってられるのなんかジョン・ライドン(ロットン)くらいやで…。あと何?豆腐とか貴腐菌?*3

私も「腐女子」という呼称ができる前からの、やおい・JUNE・薔薇などの言葉に親しんできたB.I(Before Internet=紀元前)オタクですが、2chその他でこの言葉が使われ始めた当時からずっと「ゾンビじゃなくてバリバリ生きた人間なんで、悪いけど『腐った』覚えはないっすね」って言い続けていました。ペーパーやフリートークや個人サイトの日記CGIが当たり前の時代だったので、そういうとこでも幾度となくぼやいた記憶がある。

もののついでになりますが、「腐」という文字が好きじゃないから、作品名に「腐」の字を駄洒落みたいに混ぜ込んで表記するのも好きじゃないです。私の価値観からすると、作品のタイトルを汚されたような印象を受けるので。なので私はやらないです。

f:id:alpaquerque:20211230011921p:plain

漢字辞典オンラインより引用

*4

 

“呼び名”は呼ばれた人間の魂を後付けで縛る可能性がある

もはや「ふじょし」と入力変換しても耳から「ふじょし」という音を聞いても、オタクのみならず「婦女子」より先に「腐女子」が出てきがちな時代になってしまいました。

それでも私が頑なにこの言葉を使うことに抵抗し、また「好ましい言葉ではなく、廃れていくことが望ましい」という態度を示している理由は、「腐女子」という名詞に伴って、自らや他者のことを動詞的に「腐ってる」と表現することも、少なからずそう呼ばれる人間の自尊心を損なうことがあると思っているからです。

そんな事はない、自分は「腐女子・腐ってる」という言葉を使う時に、言葉本来の意味は念頭に置かず「BL好き」以上の意味を持たせていない、という人もいるでしょう。しかし、この呼称で呼ばれる人、そして当事者でなくこの呼称を耳にする人、その双方の万人が「腐女子・腐ってる」という言葉から本来の「腐敗、朽ちる」というネガティブなイメージを漂白して捉えることは困難だと私は考えています。

 

腐女子」の「ふ」の音に何故「腐」が当てられているのか、という理由について、私はその真相を知りません。また、最初に当てた人がBLを好む女性自身だったのか、それとも2chはじめ匿名掲示板に数多にいた、女叩きを生き甲斐にしていた男たちだったのか、その発端についても私は知りません。*5

しかし、この当てられた「腐」の理由について「女*6が男同士の恋愛を妄想する*7なんて、性根が腐った人間のする(恥ずべき、間違った、本来すべきでない)事。それが好きでやめられない自分はやっぱり腐っている」と、無理やり自虐的な後付けの理由をこじつけて、自分で自分を、同じ嗜好を持つ人間を、そして自分の好きなものを否定し貶めるような言論は、過去幾度となく目にしました。自らが先に立つのではなく、「腐」というネガティブな意味を持つ文字に後付けで自分の精神をひもづけてしまったんですね。
これが「腐」の字に嫌悪を覚える一番の理由です。そんな事は絶対にするべきではないです。*8

 

これに限ったことではありませんが、“自虐”というのは自らに向けた遅効性で中毒性の高い劇薬だと思っています。また、それを“面白いこと、笑うところ”という空気で使うことは、同じ空間にいる人間にも同じように振る舞うことを強要することになり得ます。同じ空間で同調圧力に従わなければ、ノリの悪い“空気読めない”人になってしまうからです。

“自虐”は自分で自分を削るだけではなく、他者に向けて「私は私のここをよくないもの、攻撃していいものだと考えています」転じて「あなたから攻撃されてもやむなしと考えます」と腹を晒すことにもなります。そこに前述の同調圧力が加われば「私以外の同じ属性の人間もここを面白おかしく自虐すべきだし、無神経に扱われても攻撃されても“いじってもらえておいしい”と考えるべき」という、同調したくない人、攻撃されたくない人の口をふさぐ最悪の連鎖が生まれます。

 

2chが5chになったのも長い事知らなかったくらい匿名掲示板文化から離れて久しいですが、私が2chを見ていた当時でも、「腐女子」という呼称は「BL好き」という意味合い以上に、女叩きをしたい輩たちから「腐女子 【ふ-じょし】①女全般 ②俺たちの気に触る部類の女」を指す蔑称で使われていた印象があります。今の感覚だと、Twitterなどでインセル男性に使われる「フェミ・ツイフェミ」「まんさん」「まーん」と同等の使われ方です。*9

そして、当てられている文字と当事者たちの自虐混じりの自認から「腐った女ども=やっぱり女という生き物は腐っている=だから叩かれても当然」というねじ曲がったこじつけの足がかりにもなってしまっていたように思います。

 

仮に「BL好き」という意味合いの代名詞が「腐ってる」というネガティブなイメージの単語ではなく、もっとポジティブな単語だったらどうだったでしょうか。多くの人たちが「男性の同性愛を夢想するのは腐った、間違ったこと」「自分や仲間の性根は腐っているんだから、この呼び名も役割も甘んじて受けるべき」という考えを持つには至らなかったのではないでしょうか。また「あいつらは『性根の腐った女』なんだから罵って痛めつけていい」という輩につけいる隙を与えることもなかったのではないでしょうか。

考えすぎや穿ったものの見方をしすぎと思われるかも知れませんが、「腐」というそもそもの意味もネガティブでなおかつ自分や同好の士を少しでも削る要因になり得るような文字にしがみつく理由が、私にはありません。

また、BLを読む人間も描く/書く人間も女性に限らないと多くの人が知っている時代に「腐」だけでなく「女子」部分ももはやお役御免でしょう。この「女子」がある限り「女の読むもの」*10というイメージがついて回りますし、名乗る人も「腐女子」「腐男子」と自らの性別や性自認を申告しなければならないなんて、随分面倒で息苦しいじゃないですか。

私の名前は私が決める あなたの名前もあなたが決めればいい

前項でふれた通り、私は「腐女子」という呼称が生まれる前からのオタクなので、この呼称に違和感を覚えることも意義を唱えることもできているんですが、BLを好むオタクとして物心ついた頃からこの呼称が浸透していた人たちからしたら、最初から与えられていた呼び名に疑問を持つのは難しいだろうなと想像できます。

また、2つめのマシュマロを送ってきた方のように、この呼び名に連帯や救いのようなものを感じていた人たちからしても、その愛着を手放すのは難しいものでしょう。その他、文字数制限のあるSNSにおいて「腐」という一文字で「BL好き」という属性を表現できる簡便さからこの表記を手放したくない人も少なくないだろうと思います。

 

前者の、新しい世代のBL好きの人々に関しては、そもそものデジタルネイティブゆえ視野も国外まで広く持っている人が多く、特に嗜んでいるジャンルによっては語彙感覚も豊富なので、slasherやshipperはじめ別の言い回しに柔軟に移行している人が多くいるな、という印象です。

むしろ、後者の「腐」の文字に連帯や愛着やアイデンティティを焦げ付かせてしまっている人たちの方が、こう言っては何ですが、難しいというか厄介というか、自らが変わることにも他人の自分と違う考えを目にすることにも拒否反応が強いのではないでしょうか。「今までこのルールで自分を律してやってきたのに!!」というものから外れたりルールを書き換えたりするのは簡単なことではないので。(個人的には仲間と連帯するにしてもその文字に拘泥する必要はもはや一切ないですよとは思いますが)

 

なので、一番最初に戻りますが、私はそこそこ年長のオタクとしての自らのスタンスを「私は腐女子』という言葉を使うことに賛同していません」という表現までに留めています。自分で自分をそう呼ぶことは絶対にないし、そう呼ばれることも望まないし、他の方をそう呼ぶこともしません。本当に過去に一度も使ったことがないのかは確認してないので、もし何かの拍子に15年前くらいの発言が掘り返されたらウワ〜すいません若かったですねとしか言えないんですけど、この先は確実に永遠にないです。

年長オタクの私が「よくないな」と思いながら「腐」の文字を使い続けることは、年下の次の世代のオタクたちに同調圧力の毒を盛った盃をまわすことに他ならないと考えるからです。私は、BLを読むし描くし同人誌も出すけど、言いたくなければ「腐女子」と自称も他称もしなくていいし「嫌だな〜!」と言ってもいいんだよ、という空気を作る側にまわるので。

でも、手放したくねえ〜「腐女子」って自称し続けてえ〜って方がいるのもわかるので、そういう人は自分の意思で誇りを持ってそう自称し続けたらいいと思います。そういう人に「やめな!」と言う気もないし、まして自称してる人をブロックしたりもしないです。

 

 

私は幼稚園児の頃から先生からも親からも「アヤちゃんは本当に『自分は自分、他人(ひと)は他人(ひと)』だねえ…」と半ば呆れられながら言われ続けてきた人間なので、自分が他人と違うことを恐れないし他人が自分と違うことも気にしないんですが、自他境界の曖昧な人からすると私みたいなタイプって耐え難いみたいなんですよね。「何で私と同じ価値観にならないの!従いなさいよ!!」ってなるみたい。でもねえ、無理です。三つ子の魂なんとやらなので。それに私にも私なりにこの考えに至るまでのそこそこ長い人生があったわけですよ。


なので、こーんな長い与太話読んでもまだ全然納得いかね〜許せね〜お前は間違ってるから従わせてえ〜って人、いると思います。でも諦めてタタラ場に帰って楽しく暮らしてください。私も私で森で適当にやってます。この森案外あちこちに仲間がいるし、森で好き勝手やってると木陰から「私も好き勝手やっていいんですか?」っておそるおそる這い出てくるフレンズがいるんですよ。

いいよ〜!!みんな自分で自分にしか踊れないダンス踊ろうぜ〜!!

*1:追記:このブログアップ後にマシュマロで怒られたんですが違う方だそうです ごめんネ

*2:ついでに書いておくと、“ホモ”という言葉を使うことを好まないのは、性的当事者以外が軽々しく扱うのは、著しく嫌悪感を催させたり強い差別表現になり得る言葉だから。2021年の現代においてはアフリカンアメリカンはじめ肌の色の濃い人々のコミュニティにおけるNワードに近い立ち位置の言葉になりつつあると認識しています。“NL”という言い回しを強く嫌っているのは、シスジェンダーの男性と女性のヘテロセクシュアル恋愛を“ノーマル(正常)”と位置付ける、裏を返せばそれ以外全てを“アブノーマル(異常)”という位置付けにしてしまう言葉だからです。

*3:同じ理由で“アカウント”を“垢”って言うのも嫌いで、たとえ4文字余計に文字数食おうとも頑なに“アカウント”と表記しています。もしくは“アカ”

*4:一番下の「男子を去勢する刑罰」って今初めて知ったんですけど、これがもし「女性およびBLを好む人間たちの性欲を、それを否定する者、主にゲイフォビア男性たちから取り戻し肯定する」という意味に持っていけるならちょっといいんだけど。でもまあそこまでして無理にいい風にこじつける必要はないと思います。

*5:教えてくれなくていいです

*6:ここでの『女』には、少なからず『女の分際で』が含まれていたと思います。過去形でなくおそらく今もそうでしょう。女の分際で、男様を性的にまなざして憚らず、ましてや男様を『女にする』なんて不届きである、という女性蔑視とゲイフォビアックな恐れ。

*7:これに関して『絶対に男性同性愛の当事者になれない女が勝手な妄想をするのは性的搾取であり冒涜的』という論も何度も目にしましたが、性別問わず誰だって自分以外の恋愛の当事者にはなり得ないですし、他者の恋愛物語を夢想することも性的欲求を持つことも責められるようなものではないのに、ことさらに“女性”が“男性同士”の恋愛を夢想するときのみが責められ自省を求められるのはやはりどう考えても異常であると考えています。

*8:なんなら、自虐が過ぎて自他境界がとろけた人だと『自分みたいな異常で腐った恥ずべき人間が好むものなんだから、BLも同性愛もオタク趣味も全部恥ずべき忌まわしいものなんだ!』なんてとんでもない理論に飛躍することもありますがそれも絶対に間違っています。そもそも自らを貶めてるところから大間違いだし巻き込み事故も大惨事すぎる。

*9:あの連中はBLオタクという趣味(しかも男の沽券を脅かす)にせよフェミニズム(これも男の沽券に関わる)にせよ、自分の考えや言葉を持つ女が怖くてしょうがなくて嫌いなので。

*10:『男も泣ける!』『男性の鑑賞にも耐え得る!』『男性にこそ読んでほしい!』うるせえ黙れ全部滅んで〜!!

【雑記】ゼンハイザーHD439のイヤーパッドを交換した話

こんにちは。ブログ更新してなさすぎなので、生存確認も兼ねての雑記です。

 

かれこれ多分5年以上になると思いますが、タイトルの「SENNHEISERゼンハイザー)HD439」というヘッドホンを使ってるんですけど、コレのイヤーパッドが経年劣化でへたってぺしゃんこになってしまったんですね。

 

f:id:alpaquerque:20210517051449j:plain

見事にぺしゃんこ。せつない。

 

他のヘッドホンと散々比較してゼンハイザーのコレを選んだ決め手は、音ももちろんなんですけどこのイヤーパッドだったんですよ。

普通のヘッドホンのイヤーパッドって、合皮じゃないですか。アレって夏場や長時間装用した後に汗や皮脂でペトッとするのが気になるし、冬はヒヤッとするし、経年劣化でモロモロに剥がれてダメになるし…。

という悩みを抱えてたところでこのフワフワ起毛生地のイヤーパッドに出会って「こんなのもあるのか!」と衝撃を受けてこいつを選んだんですよ。冬なんか耳当てがわりにもなるじゃんくらいの勢いで。

でも、これはこれで汗や皮脂が生地を通過して中のウレタンにダメージを与えてしまうんだと思われる。それで経年劣化の加水分解起こして中で崩れてしまったんじゃないかな、多分。

 

イヤーパッドが死んでるだけで機械もコードも問題ないんでこれでも聴けないことは全然ないんですけど、しかし装用感は決して良くないし何より気分が滅入るよな〜、でもこれだけで買い替えるのもちょっと…。としばらく放置してたある日、ふと、BOSEなら交換イヤーパッドがあるんだから、ひょっとしたらひょっとするのでは?と検索してみたら、あったー!ありましたー!!交換用イヤーパッド!!*1

 

 

商品名はHD418/438用になってますけど、商品説明見たらちゃんとHD439も対応してた。やった〜1000円ちょいで解決できるならこんなありがたいことないや、と即注文。Amazonなので数日ですぐ届きました。置き配のつもりなのか仕事から帰ったら玄関前の地べたに商品入った封筒がそのままぺたっと置かれててびびったけど…。よかったよ風で飛ばされなくて…。*2

 

f:id:alpaquerque:20210517053420j:image

 

それでは交換の儀を行います。

ネットで先達を探したんですけど同じ機種使ってる人がいなくて…。なんかヘラとか使って本体からゴリゴリ剥がさなきゃいけなかったりしたら困るな〜と心配してたんですけど、近い機種の交換してる人が「ツメでひっかけてあるのを思い切り引っ張っると簡単に取れる」と書いてたのでそれを信じます。

(一応注文前にツメの存在は確認してたけど、交換パーツ届く前に外して壊したり戻せなくなったりすると困るので確認に留めてた)

 

f:id:alpaquerque:20210517053856j:plain

爪(人間の方)育成中なのでお見苦しい爪で失礼します。

 

こういうツメがぐるっとあるので、グッと引っ張って外していきます。

 

f:id:alpaquerque:20210517054101j:image

 

取れた!イヤーパッドの最下層にドーナツ型の樹脂板があって、それがぐるっとツメで押さえてある感じなので、パチパチっと外していきます。一ヶ所外れれば後は簡単。

 

f:id:alpaquerque:20210517054250j:image

 

全部外れるとこうなる。接着剤の跡が汚ッ。これまだほんのりペトペトするし拭き取るべきかどうか迷ったんですけど、何で拭けばいいかわかんないし完全に拭き取れなかったり逆に広げちゃったりしたら凹むな…。ということでそのままにしちゃった…。エタノールかジッポオイルで拭けそうな気もしたけど、本体にダメージ与える可能性もあるし…。あとこのほんの〜り薄くついてるウレタンにも、音響上か布の固定上かわかんないけど何らかの働きもある気がする。どのみち新しいイヤーパッド付けちゃえば当面のところは問題ないので、そっと蓋をすることにして封印。

さっきとは逆で新しいイヤーパッドをツメにパチパチ嵌めていきます。先に楕円の頂点(カーブが急な方)を嵌めるとやりやすい気がしました。

 

f:id:alpaquerque:20210517055004j:image

 

できたー!復活!!新品同様!!

おかえりフカフカ…。これで気持ちよく使えるし、音漏れもマシになるはず〜。

 

というわけで小ネタの雑記でした。もしかしたらいつかどこかの同機種使ってる人の役に立つかも知れないので、ここに書き留めてボトルに詰めてネットの海に放流します。*3

 

*1:この発想でお気づきかもしれませんが、イヤーパッド交換しなきゃいけないBOSEのヘッドホンも年単位で眠らせています。

*2:以前、隣の荷物を置き配されたことや玄関じゃないサッシをガンガン叩かれた事その他などなどもあり、うちのエリアのAmazon配達業者はちょっとヤバい。

*3:合皮がモロモロになっちゃったけど交換イヤーパッドがないヘッドホンは、ヘッドホンカバーをつけるという解決法もありますよ。色も柄もいろいろ。

item.rakuten.co.jp

【小ネタ日記】GoToトラベルキャンペーンやばくないですか

相も変わらず元気に渦巻くコロナ禍にも慣れが生じてきて久しい昨今、いかがお過ごしでしょうか。

 

先日、推しこと田中俊介くん出演の舞台「銀河鉄道の父」千穐楽観劇のため、それはもう久し振りに東京に遠征してきました。

 

f:id:alpaquerque:20201024185304j:image

 

泣きのブログまでしたためた3月の「ピサロ」遠征断念以降、もう諦める諦めない以前に現場はないわ映画館も開かないわで遠征生き甲斐&映画大好きオタク完全に牙折られてしまい、居住している名古屋近郊の田舎町から名古屋市内にすら夏まで出かけなかった半死半生の引きこもり人生をボンヤリと過ごしていたので、今回なんかもう、脳からドーパミンとかセロトニンとかあらゆるものがドバドバに出た。最後に乗った2月ぶりで新幹線が名古屋駅ホームに滑り込んでくるのを見た時は感激のあまり泣きそうになったし、思わず動画まで撮った。会いたかったよ!抱きしめさせてくれ、N700!!*1

 

くどい前置きはここまでにして本題。

 

それで、遠征するにあたり、当然ながら交通手段の手配をしたんですよ。

幸い今回の舞台はマチネ(昼公演)なので日帰り旅程。*2そうなってくると第一の候補は、安心と信頼のJR東海ツアーズ「日帰り1dayスペシャル 横浜・東京」です。

 

これは、行きは早朝・帰りは終電間際の比較的混雑しない時間帯ののぞみ往復きっぷと、現地駅の指定のお店で使える1000円分のクーポンがセットになっているツアープランです。そして価格の方は、時期によって変動はあれど、「確か15,000〜16,000円くらいだったよな…」という記憶でした。*3

f:id:alpaquerque:20201024192927j:image

料金改正に合わせて徐々に値上がりしているとはいえ、通常片道10,560円*4の名古屋-東京間が往復この値段で更にクーポンまでついてくるんだから何の文句もない神プランです。たびたびお世話になっております。

 

しかし何せ久々すぎて遠征の勘も情報も鈍りきってたので、ちゃんとショップ行って最新のチラシ確認しよ〜…と思ってもらってきたのがこちら。

 

f:id:alpaquerque:20201024193344j:image

 

何て???

 

よくよく見れば「ひさびさ旅割引」というキャッチが踊っていて、これはイレギュラーなスペシャルプランだというのがわかるんですけど…それにしたってうまく飲み込めない数字が並んでるんですが…これは…もしかして片道…?と何度も読み直したけど、どうやら往復で合ってるらしい。

 

しかも、動揺した勢い余って「これ往復であってるよね?」とtwitterで相談したら、私の一足先に大阪まで旅をしていた女から「そこから更にGoToキャンペーンで35%offだよ」と教えてもらった。えええ……???ちょっと何言ってるのかわからないぞ……????

 

f:id:alpaquerque:20201024193945j:image

 

ほんとだ。

 

こわい。安すぎると消費者は逆に恐怖をおぼえるんですが。

 

昔から自分の算数能力に全く信頼を置いてない人間なので、うっかりお金が足りず大恥をかくことがないよう、チラシよりも正規の料金よりもやや多目の2万円を携えてJR東海ツアーズに向かったわけですが、果たして本当にGoToキャンペーンは適用されてしまったのでした。(それはそう)

 

乗りたかった時間の普通席が空いてなかったので片道グリーン車オプション(+1,700円)が追加されたけど、それでも合計14,100円に-4,935円の割引が適用されて、お会計は9,165円。更に基本の1,000円クーポンに加えて2,000円分の地域共通クーポンまでついてきた。

使える場所と期間が限定される*5とはいえ、そんなのもはや3,000円キャッシュバックされたようなものなんですが…?

つまり名古屋-東京のぞみ片道がほぼほぼ実質3,000円ちょいという事になってしまうけど、狂っているのはどっちだ?俺か、それとも世界か?(マッドマックス怒りのデスロード)

 

f:id:alpaquerque:20201024195516j:image

 

多分、こんなの生涯後にも先にも遭遇しないクレイジー確変チャンスなので、本当は…本当はめちゃくちゃに出かけまくりたい…!!でもそういうわけにもいかないこのご時世…!!も、もどかしい!!

あと普通にJR含め交通インフラ業界と旅行業界が心配!!これちゃんと利益になってるのかな。空の新幹線走らすよりは若干でもマシなのかな。

 

超端的に要約すれば、「新幹線料金が安すぎて腰抜かしたし色々心配」って、1ツイート140文字にも満たない話だったんですけど…。そんだけなんですけど…。

ねー本当メチャクチャな時代に立ち会ってしまってますよ我々。

 

*1:N700Aじゃなかったのがむしろエモ

*2:泊まりはまだ何となく気が咎めて…日帰りも、ほんと目的地だけサーッと行ってサーっと帰るスケジュールです。観光した〜い…。

*3:基本の普通車スタンダードプラン料金に加えて、グリーン車オプションや、指定時間外のこだまに乗れるオプション、現地のアミューズメントチケット付きプランや繁忙期料金などもあるので、ご利用の際はJR東海ツアーズさんにご相談がおすすめです。ベストなやつを提案してもらえます。

*4:2020年10月現在

*5:地域共通クーポンは、クーポン記載の旅行先とその近隣エリアで、旅行期間中にだけ使えます。私の場合は東京と近隣の関東エリアで、旅行日当日の一日だけ。

【2020年5月上旬現在】いま映画館のためにできる支援まとめ・名古屋近郊版


世界中が新型コロナウイルスに翻弄される日々。
あっちもこっちもみんなてんやわんや、外にも出れなきゃ友達にも家族にも会えない。政府は全く頼りにならないし、夢も希望もありゃしない。


そんな時でも、しょぼくれた心を慰めてくれたり、笑顔を取り戻させてくれたり、立ち上がる支えになってくれたり、新たな展望へと目を開かせてくれたりする、そんな内なる世界へ通じる窓になってくれるのが映画だと思うんですけど、今やその映画もあぶない。映画っていうか、映画館があぶない。とりわけ、大きな資本を持たないミニシアターがとってもあぶない。ここで言う「あぶない」っていうのは、感染どうこうではなく、経営的に危機的状況っていうやつです。
映画館もあぶなけりゃ、配給も制作も役者さんもスタッフさんも、映画からのびていく毛細血管の末端に至るまでみんなあぶないんだけど、目下のところ、基盤になる場所を失うのはマジでやばい。これから先、またエンタメを浴びに行ける平穏な日々が戻ってきても、その場所が失われていては、提供したい側も享受したい側も何ともならんですよね。世はVOD真っ盛りとはいえ、映画文化はNetflix & Chillのみにて生くるに有らず。何とかこの局面乗り越えなきゃならない。


そんなこんなで、あっちこっちで「映画館を救え!!」という活動が興っております。私も乗っかれるだけ乗っかっていこうと必死に追っかけておりますが、どんな支援が生まれて、どこの劇場までがカバーされてて、いつが〆切で…って、把握しきれなくなってきた。
なので、この記事はひらたく言うと、私の備忘録アンドリンク集です。私が名古屋近郊尾張地区がホームグラウンドなものでこのへんだけの話でごめんなさいね。メモついでにどっかの映画好きな誰かの役に立ったらうれしい。漏れもミスもあると思いますが随時更新していきます。

★随時更新の追加情報はここから★


名古屋近郊劇場支援早見表

まずは、手っ取り早く支援と劇場を総当たりで俯瞰できる表がこちら。
スマホからだとえらい見づらいですが、私のwebぢからの限界です。すまない。

シネマ
テーク
シネマ
スコーレ
名演
小劇場
伏見
ミリオン座
シアター
カフェ
岐阜CINEX
ミニシアターエイド基金
-
映画webマガジンOLIVE/SUZURI
仮設の映画館
-
-
-
アジアンドキュメンタリーズ
-
-
A DAY IN THE AICHI
-
-
-
-
東京シネマサロン/SUZURI
-
-
-
-
-
自社クラウドファンディング
-
-
-
年間鑑賞会員
パンフ・グッズ等通販
-
-
-


次の2館は、正しくは系列館まで入れて「伏見ミリオン座・センチュリーシネマ」「岐阜CINEX・ロイヤル劇場」ですけど便宜上片方の名前だけでお察しください。名古屋近郊って言ってんのに岐阜CINEXが入ってるのは私の推し劇場だからです。シンプルに贔屓。あと刈谷日劇以西その他*1が入ってなくてごめん。好きだよ日劇さん…ボイメンがお世話になっています…「神と共に」一挙上映も天才でした…。

では、それぞれの支援内容についてざっくり紹介。
支援名からアンカーリンクで概要へ、表の中のリンクから公式の該当ページへ飛べます。



ミニシアターエイド基金
motion-gallery.net

深田晃司濱口竜介両監督が発起人になって立ち上げられたプロジェクト「ミニシアターエイド」。「Save the Cinema」でミニシアターを守るための署名を、「ミニシアターエイド基金」で寄付を募っています。寄付の受付最終日は5/14(木)


  • 寄付形式
    クラウドファンディングサイト「Motion Gallery」を介したクラウドファンディング。大きく分けて物質的リターンなしの「思いっきり応援コース」、リターンありの「未来チケットコース」の2つを選ぶことができます。
  • リターン
    それぞれ寄付の金額に応じて、
    「思いっきり応援コース」は、 感謝のメッセージpdfと感謝映像へのクレジット。
    「未来チケットコース」は、感謝のメッセージpdf、感謝映像へのクレジット、オンライン上のサンクスシアターでのストリーミング上映、参加有志劇場の未来鑑賞チケット・パスポート、賛同監督・俳優を迎えてのイベントへの招待などが受けられる。
    「未来チケットコース」のリターンは、寄付の金額だけでなく希望する劇場によっても受けられる特典詳細が異なるので要確認。



映画webマガジンOLIVE/SUZURI
suzuri.jp

オンデマンドグッズサイト「SUZURI」に開設されている、映画webマガジンOLIVEさんのショップ。グッズごとに設定された寄付金を、自分の贈りたい劇場を指定して寄付してもらうことができます!すごい!!(指定しなかった場合は先方で分配してくれる)オリバーくんがとてもかわいい。寄付の受付最終日は5/31(日)。




仮設の映画館
www.temporary-cinema.jp

想田和弘監督と配給会社東風さんが設立したストリーミング配信サイト。劇場で上映されるはずだった作品を、劇場と並行してオンライン上*2でも鑑賞できます。鑑賞チケットの売り上げは、手数料を差し引いた後、配給と劇場で5:5に分配されます。劇場や上映期間は作品によって異なるので要確認。


  • 寄付形式
    「仮設の映画館」で、鑑賞したい作品ページの下部リストから寄付を希望する劇場を選びます。すると、Vimeoのレンタルページにジャンプするので、必要情報などを入力し支払いを済ませればOK。
    鑑賞料金は1作品につき1800円。視聴期間は決済後から24時間有効。



アジアンドキュメンタリーズ ミニシアター応援プロジェクト
asiandocs.co.jp

アジアの良質なドキュメンタリーを多数配信している配給会社アジアンドキュメンタリーさんによるミニシアター応援企画。プロジェクト期間内に単品購入した作品の全額、または見放題会員の月額視聴料の一部が(ともに495円)、「ミニシアターエイド」を介して劇場に寄付されます。寄付の受付最終日は5/14(木)。


  • 寄付形式
    公式サイトから作品の単品購入もしくは、見放題プランの申し込みができます。単品購入の場合は全額にあたる495円が、見放題プランの場合は、チャリティ作品を鑑賞すると月額視聴料の中から495円が寄付されるしくみ。単品購入の場合、視聴期間は購入後7日間有効。見放題プランは1ヶ月から1年間まで幅広く設定されているので、詳しくは公式サイトを参照。



A DAY IN THE AICHI お見舞金支援プロジェクト
aday.themedia.jp

カンパニー松尾監督が、昨年行われた「あいちトリエンナーレ2019」のために撮り下ろしたドキュメンタリー作品「A DAY IN THE AICHI」を、劇場とライブハウス支援*3のために再編集し有料配信しています。尺はたっぷり4時間20分。ステイホーム時間にもぴったり。配信期間は5/17(日)まで。


  • 寄付形式
    配信サイトからストリーミング購入後、鑑賞料金1800円が支援先劇場とライブハウスに均等に分配される。視聴期間は購入後7日間有効。



東京シネマサロン/SUZURI
suzuri.jp

オンデマンドグッズサイト「SUZURI」に開設されている、上映会・トークイベントなどを多数開催している東京シネマサロンさんのショップ。グッズごとに設定された寄付金が指定の支援先劇場に分配されます。*4それぞれの劇場にゆかりの深い俳優やイラストレーター陣がグッズを制作していて、名古屋地区は、シネマスコーレと相思相愛の俳優・田中俊介が、スコーレのためにTシャツ2種とマグカップ1種をデザイン。他地方のグッズもかわいくて、支援先の劇場のことも気になってくるぞ。シネマ尾道と熊本DENKIKANかわいい。




自社クラウドファンディング

「自社」って言うと語弊がある…?劇場自身もしくは劇場を支援する人々が独自に展開しているクラウドファンディングです。中間はさまず推しに一点でぶっこみたいタイプはここが買いだ!(言い方)これ書いてたらちょうどのタイミングで名古屋シネマテークエイドの受付が終了してしまったんですけど、まだ動きがあるかも知れないしnoteから有用なリンク先に飛べるのでここにもリンク残しておきます。メモメモ。


note.com
www.meiensupport.com
motion-gallery.net



年間鑑賞会員
多くの劇場が通年鑑賞会員を募集していますが、今こそ入会することで劇場を支援することができます。鑑賞料金割引をはじめその他特典もさまざま受けられてお互いwin-winでしかない。岐阜CINEXが△なのは、会員制はないけど鑑賞スタンプカードがあるので…。100円でもらえちゃって、スタンプ5個たまると1回無料で鑑賞できちゃうので…。是非購入していただきたい…!!




パンフ・グッズ等通販
常に通販を行っている劇場もあれば、このたびの苦境を乗り越えるためにオリジナルグッズを作った劇場もあります。どちらにしろこれもお互いwin-winのうれしい支援しかも家から一歩も出ずにやれるやつです(運送会社さんありがとう)。
伏見ミリオン座が△なのは、グッズ自体は販売してるし(ロゴ入りマグカップ。かわいい)何ならカフェもコンセッションも充実した劇場なんだけど、残念ながら通販をやっていないので…。劇場が開いたら、鑑賞前後の時間を使っていつもよりちょっと多めにおみやげやおやつを買ってみてほしい。私も買います。




映画館アイラブユー

つらつら書いてる間に名古屋シネマテークエイドやmu-moライブシアターが終了してしまって、やっちまった〜間に合わなかった〜と思っていたら、一方新たに今泉力哉監督「街の上で」の先行販売グッズの収益がミニシアターエイドに寄付されることが発表されたりもして、まだまだ事態は色々激動。
machinouede.base.shop
ここに書いた名古屋近郊以外でも、もちろんたくさんの映画館支援活動が行われているし*5、これからもきっと新しい支援が出てくると思います。支援のいらない日々が早く戻ってきてほしいけど、残念ながら事はまだまだ長期戦になりそうなので。ミニシアターだけじゃなくてシネコンだって全然大丈夫じゃないはずだし!いくら親会社がついてたって、不景気になれば末端からどんどん切られていくって、ヘラルドシネプラザ名鉄東宝その他で嫌ってほど見てきたんだよなあ。


とにかく、映画関係者も観客も、みんな映画館を助けたくて必死。そして映画館も生き残ろうと必死。みんな必死で手を取り合って、もがきながらも掴んだ手は離さないように、真っ黒い激流の中をどうにかあっぷあっぷしながら浮き沈みしている。こんな姿、いろんな映画でたくさん見てきた気がする。見てきてはいたけれど予行演習は全然できてなかったなあ。でも何とか乗り越えたい。乗り越えてほしい。だって映画と映画館が大好きだから。


「映画という文化を云々かんぬん」だとか「雇用をどうこう」だとか、かっこいいこともそれっぽいことも書こうとすりゃどうとでも書けるんだろうけど、もう、シンプルに、これは我欲ですわ。エゴでございます。私が、わたくしが映画を映画館で見るのが大好きなので、これからも見ていたいので、どうにか生き残ってほしい。頼む。極論これでしかない。


私が石油王だったらな〜!!って思わずにおれんけれど、石油王でもなかなか全部の映画館は救えないからなあ。ちょうど石油も危機になってるしなあ。ちまちまといち個人にできる範囲で「映画館行ったつもり寄付+α」くらいしかできないけれど、映画ファンみんなの、無理のない範囲の「行ったつもり」を集めれば、まあまあの力になるのではないかと、いまはそう信じるしかない。がんばろうな〜。


あー、ほんと、ほんと国よ。国がしっかりしてくれよ。
WE ARE NOT THINGSだよ。映画を見てくれ。

f:id:alpaquerque:20200503033350p:plain


★追加情報★


ホドロフスキーのサイコマジック」web先行上映
https://uplink-co.square.site/psychomagicuplink-co.square.site

アップリンクさんのサイトから先行web上映されている「ホドロフスキーのサイコマジック」を鑑賞することで、上映を予定していた全国の劇場に収益が分配されます。愛知地区では名古屋シネマテークが対象になっています。通常プラン1900円と寄付込みプラン2500円が設定されていて、視聴期間はともに決済後から72時間有効です。
サイトではサイコマジック以外にも同監督のエル・トポやホーリーマウンテンのグッズも購入することができます。ホーリーマウンテンTシャツめっちゃかっこいい。


若松プロダクション ミニシアター応援基金
www.wakamatsukoji.org

シネマスコーレの設立者である若松孝二監督の若松プロダクションが配信している未DVD化作品を鑑賞すると、収益の半分がミニシアター及び映画に携わる施設に寄付されます。1作品1000円で、視聴期間は決済後から48時間です。


シネマスコーレ オンラインシアター
cinemadiscoveries.co.jp

シネマスコーレで制作された作品をオンラインで鑑賞できるサイトができました。未ソフト化、封切前の作品多数!なかなか見られる機会のない作品ばかりなので、これが全国どこでも視聴できるのはありがたい。1作品500円で、決済後3日間(72時間)視聴可能です。収益は、手数料を除き全額がシネマスコーレに還元されます。

*1:名古屋市内だけど三越映画劇場(星ヶ丘)と大須シネマ(大須)は2月末に休業してからその後が杳として知れない。心配。あと、敢えて表には入れなかったけれど、多分愛知県下唯一の成人映画専門映画館の生き残り、尾西シネラマパワーもミニシアターエイド基金で支援できます!!よかったー!!とてもとても心配していた!!入ったことないけど建物から何から何まで貴重な文化遺産だと思うので…いつか終わる日が来るとしてもそれは今じゃないので…。だが今日じゃない(バトルシップ)!!がんばれシネラマパワー!!

https://kakiotoshi-project.tumblr.com/post/124505955051/%E6%98%A0%E7%94%BB%E9%A4%A8%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E6%84%9B%E7%9F%A5%E7%9C%8C%E4%B8%80%E5%AE%AE%E5%B8%82-more-2013%E5%B9%B48%E6%9C%881%E5%BA%A6%E7%9B%AE%E3%81%AE%E8%A8%AA%E5%95%8F
kakiotoshi-project.tumblr.com

*2:動画配信サービスVimeoを利用。Vimeoの会員登録が必要だけれど、無料会員で大丈夫。

*3:早見表にあるシネマテークとシネマスコーレの他、刈谷日劇今池TOKUZOも支援対象になっています。

*4:寄付先が特定の劇場ではなくミニシアターエイド基金に設定されているグッズもあります。

*5:わたくしも関西ミニシアターの応援Tシャツ買いました。がんばれ〜!アップリンクの配信やおうち映画館も素晴らしい企画だと思います。映画は劇場で見たい気持ちはやまやまだけれど、円盤発売前や未発売の作品を配信で見れるのはうれしい。 www.uplink.co.jp www.dmm.com

エンタメ生きがい人間断腸アンド苦渋の決断の件

本日2020年3月30日正午、本当についさきほど、推しこと田中俊介くん出演の舞台「ピサロ*1のチケットを払い戻してきました。

新型コロナウイルス禍による開幕日一週間順延のため中止された公演分でも、東京都の外出自粛要請で会場の渋谷PARCO劇場が休館になり急遽休演となった昨日一昨日の週末分でもありません。今夜18:30のチケットです。

これ書いてる今でも本当は新幹線に飛び乗れば全然余裕で間に合ってしまうやつ。もう払い戻しちゃったから無理だけど。

以下、長〜い泣き言が続きますが一言で言うと「新型コロナウイルスにびびって半年大事にあっためてた推しの舞台の神席チケットを払い戻したオタクの嘆き」です。しんど!超暇で心に元気のある人だけ読んでください。

 

本当〜〜〜〜に悲しいし悔しい。

この1ヶ月ちょっと、チケット持ってた他のライブが次々に中止ないし延期になり、楽しみにしてた映画も封切日が夏や秋まで吹っ飛んで、家から出るのもおっかなびっくりの毎日の中、去年の秋から心待ちにしてた田中俊介の晴れ舞台の「ピサロ」が、このたった一晩の2時間50分だけが希望の光だった。

 

長い上映期間の中で、初日も千穐楽も取れなかったからどこを取ればいいのか決めあぐねて当てずっぽで取った3月30日。本当に適当に決めた日程だったけど、偶然前日29日に、再結成My Chemical Romanceをヘッドライナーに迎えて幕張メッセで行われるDOWNLOAD FESTIVAL JAPANが被ってきて、やったぞ上京ついでに推しが一気に見れる!!27日は大阪で甘い暴力の大舞台BIGCAT公演だし、3月末は忙しくってうれしい悲鳴だなあ〜。間の28日くらいは一旦家に帰りたいけど、あわよくばここに池袋サンシャイン劇場でやるBOYS AND MENの舞台もねじ込めたら最高だな〜…なんて思ってた。思ってたんだよなあ〜。

 

でも、蓋を開けてみたら、2月からこっちあらゆるライブやイベントが新型コロナウイルスの影響でどんどん消えていって、わたしの3月末の予定もDOWNLOAD FESTIVAL JAPANがまず延期になり、甘い暴力も延期になり、ボイメンの舞台は29日の予定だった千穐楽が28・29日の外出自粛要請で飛んで、27日に唐突な幕引きを迎えざるを得なくなってしまった。

でもね〜それでも「ピサロ」のチケットは生き残ってたんですよ。このチケットだけは。

 

もちろん、わたしだって今の日本のこの災禍の現状を軽視している訳ではもちろんない。何ならかなりびびってる方だと思う。

びびってるから、本当に東京行っていいのかなんて死ぬほど悩んで悩んで悩み切った。でも、散々悩んだ結果、もうどこも安全じゃないんだから、いつも通り衛生と防疫に最大限の警戒に努めて、同じく最大限の警戒と努力をしていると言ってくれているスタッフの皆さんを信じるしかないし、当日「自分は感染してないし免疫も低下してません!」て自信持って言えるよう可能な限り健康な自分をご用意しておくしかないよなあ…という結論に至っていた。この週末、不要不急の東京行きは自粛してくれって話もあったけど、週末明けての月曜だし、これが要で急じゃなくて何なんだ。これだけが大事で、これさえ観られれば他全部諦めて耐えられるんだぞ。

 

けど、結論なんて言ったけど、それでもやっぱりめちゃくちゃ悩んで、新幹線もギリギリまで予約する踏ん切りがつかなくて、出発前日の昨日ようやく、「ぷらっとこだま」のできるだけ周りが空いてる席を、東京の滞在時間を極力抑えるようなタイムスケジュールで予約した。窓口で係員さんから受け取ったチケットを鞄にしまいながら心の中で「予約しちゃったんだからもう行くしかないんだからな!!」って及び腰の自分にハッパをかけた。そうしなきゃいけないくらいびびってる自分が情けなくて、何で東京行くだけでこんな死地に赴くような悲壮感出しとるんや!!って自分に腹が立つやら悲しいやらだった。別に地元の愛知だって安全じゃないし、何より東京で日常を送ってる友達がどれだけおると思ってるんや。

 

もう行くしかないぞ〜と腹を括った昨日の晩、滅多に電話してこない実家父から電話がかかってきた。姉経由でわたしの東京行きの話が伝わってしまったようで、めちゃくちゃに叱られた。父から叱られる事は滅多にない子供だったので実に高校1年生以来の叱責。

それで父の言葉が響いたもしくは反省したかって言うと、お父さんには申し訳ないけどそうではなくて、心が折れたに近い。そして諦念。

チケット全部押さえてるんだし黙って行ってやろうかとも思ったけど、そうして帰ってきてから「行ってないよ」って嘘をつき続けるのも嫌だし、何より面倒だし、万が一本当に感染して地元に病気を持ち帰ったらもっと面倒だし、本当はそういうことを怒られるずっと前から誰より心配して怯えてくよくよしている自分がもう死ぬほど面倒。わたしは「面倒」がムチャクチャ嫌いだし、松尾スズキもエッセイで書いてたけど「面倒力」はなによりも強い。嫌いだし強力さも知ってるから、本当は己が身を引きずっていって「ほら東京行っても大丈夫だった!舞台も素晴らしかった!やってみりゃ大したことないんだから!それにこれでもう悔いなく引き込もれるね!!」ってポジティブな面倒の打ち消し方をしたかった。でも、今までは通用してたこのやり方を貫くには、今回の新型コロナウイルスっていう超大型の「面倒」はちょっと手に負えなすぎる。行動して打ち消せる面倒に対して返ってくるお持ち帰らなきゃならない面倒のおつりが桁違いで下手すりゃ自分も周りの人もただでは済まない。わかってたーわかってたよそんなのー。でも希望にすがりたかったんだよー。ここ諦めたらいよいよ自分がもたない気がしたんだよー。

 

おりしも、日本の志村けんさんをはじめ、世界のあちこちの有名人のCOVID-19による死の報せと、「喫煙が肺炎を重症化させる」ってニュースで、いよいよ感染なんかしてらんなくなっちゃったよな…と改めて痛感したし、自分への大義名分もできた(わたしは吸わないけど周りが喫煙者だらけなので…みんな肺大事にして〜)。ということで、ここでやっと話と時系列が冒頭に戻り、本日しおしおしながら払い戻せるものは払い戻してきた次第です。見てよこの在りし日のチケットの遺影。ここがチケットのおはかです。この座席番号を諦めたんだよ。やんなっちゃうね。*2

f:id:alpaquerque:20200330151250j:image

今回の騒動により全日程が無条件払戻し対象にして頂けているので、額面通り+発券手数料110円まで返ってきた。手厚い。申し訳なさすぎる。グッズとか買うから待ってて。*3

新幹線も、通常なら「ぷらっとこだま」の当日キャンセルは50%返金なのに、「理由はコロナの為ですよね」と全額返金してもらえた。びっくり。わたしの踏ん切りが悪すぎて乗車予定時間10分前くらいの土壇場キャンセルだったのに…ひたすら恐縮しきり。しかもこんなカードまでくださった。

f:id:alpaquerque:20200330151826j:image

やだもう泣いちゃう。ありがとう、ありがとうJR東海ツアーズ。長年お世話になりまくってるけど、必ずやまたお世話になります。これ、また何の不安もなく遠征できる世の中になるよう祈るお守りにしよう。

帰りの新幹線は金券ショップで買っちゃったから払い戻せないんだよな〜。買い取りに出すか、乗車日にまだ余裕があるからこれも使えると信じて持っておくかにします。

 

まーそんなこんなで長っがい泣き言でしたけど、これはあくまでわたくしの今回の一例に限った話であって、今現在いろんなチケット持ってる皆さんに自粛を促す話ではありません。わたしは移動距離やばい遠征オタクだし親も高齢だし周り喫煙者だし色んなアレで断念したよってだけです。確実にエンタメ経済まわせるぜって方は是非回してエンタメの灯を守ってくれよな!私も地元の映画館には積極的に行くようにしています。やばいぞ地方館だと観客数片手行かないしIMAXシアターでも10人いるかいないかでソーシャルディスタンス超余裕です。震える〜!

そして私も大概諦めの悪いオタクなので、払い戻してもらったお金で流れるようにBOYS AND MENの全国ライブツアーチケット入金しましたし、この後「ピサロ」の追加公演も申し込みます。来月以降世界がよくなってる確信なんかまだ全然ないけどさ〜。悪化は容易でも回復は難しいだろう事くらいど素人の私でも想像にたやすい。でも信じて最善尽くして大逆転狙うしかない。

 

新しい疫病が蔓延して人々がバタバタ倒れていくって、歴史の本や映画ではもちろん聞き及んでいたけれど、今まさに自分がその物語の渦中にいるってそんな事が起こるとは思いもよらなかったよなあ…。そしてこの物語はまだ結末が描かれてないので、どう終わらせるかは私たち次第のマルチエンディングなんですよね。

まだ全人類のほぼ全員がこの新しいウイルスに対する免疫持ってないから、多分みんないつかは感染する。いやでも順番が回ってくる。でも、その順番はできるだけゆるやかに先送りできた方がいい。そうすれば、医療が溢れることもないし、もしかしたら効果のある薬が発見されてるかもしれないし、さらにその先にはワクチンが開発されて、感染する人自体が抑えられてるかもしれない。そうなればもう現在のインフルエンザと同等くらいの警戒度で済む時代を迎えたと言えるでしょう。今は我々みんな早くそれが来てくれることを祈りつつ最善を尽くすしかできないよな〜。あっ、政府はマジでちゃんとしてください。マジで。毎日怒りすぎてCOVID-19の前に憤死しそう。

 

あと、もののついでみたいになりますけど、怖いのは新型コロナウイルスだけじゃないからね!普通にインフルエンザも他の病気も怖い!そしてかかると苦しい!!病気、それは苦しい(水中、それは苦しい)。

しかし、そんな怖くて苦しくて下手すりゃ死ぬし良くても障害残ったりする病気を注射一発でほぼ一生回避の超バリア張れる魔法を人類は叡智により獲得していて、その名も【ワクチン】って言うんですけど、皆さんちゃんと受けてね〜!!特に麻疹(はしか)・風疹の混合MRワクチン!!接種も接種前の免疫検査もほとんどの自治体で助成が受けられるので、タダもしくは大幅割引で得られる人生の安寧、ゲットしておかなきゃ損よ。*4

ワクチンは健康の問題で受けられない人、ワクチン受けても免疫ができない人、まだワクチン受けられない赤ちゃんなんかの為にも、健康な全人類が受けておくべきなので、人類はそうやっていろんな病気と戦って勝ってきたので、最後の最後に話は飛びましたけど、この機会に見直してみて欲しい〜。私も数年前にお役所スタンプラリーしつつ接種完了しました。ガチで勝ちにいこうな!!ボイメンのオタクだから隙あらばのヤマトダンシング失礼しました。

 

長々ととりとめのない話になってしまいましたけど、とにかく推しもオタクもその周りの人々もみんなみんなご健勝であれ!!元気でまた現場で会おうぜそしてハグしような!!

*1:https://stage.parco.jp/program/pizarro/

*2:PARCO劇場の座席表を見て慄け もうやけくそだ自慢しちゃうぞ https://zaseki.music-mdata.com/8818/1

*3:物販で人の混雑と滞留が発生しないように全グッズ&パンフをwebで事前販売してくださっています。思い遣り〜ッ

https://stage.parco-enta.com/fs/parcostage/c/pizarro

*4:自治体により助成の内容は異なりますのでお住まいの自治体のサイトなどをご参照ください。当たり前だけど男女問わず受けてね!男性の接種率がとても低いです!!

Starting all over again / 田中俊介脱退と転校生とその他のこと

昨年2019年11月30日をもって、私の推しこと田中俊介くんは、自身が心から愛してやまなかった所属グループBOYS AND MENを脱退し、所属事務所からも離れ、フリーの俳優としての新しい人生を歩んでゆくことになりました。

ameblo.jp

 

実質活動休止状態になった2018年12月から約1年。グループ活動の一部休止を正式に発表した2019年3月*1から約9ヶ月。
本当に、本当に長い、先の見えないトンネルのような2019年だった。

己の気持ちの整理として、本当は脱退発表のすぐ後か遅くとも2019年終わりにはブログをしたためたかったんだけれど、いつまでもぐずぐずめそめそしたり年末年始でごたついたりしているうちにズルズルと2020年に突入し、もはや田中俊介くん節目の30歳の誕生日1月28日も通り過ぎてしまいました。やんぬるかな。

なので、全然節目でもなんでもない日にお気持ちブログをしたためています。多分間違いなくうんざりするほど長くてくさくさした話になります。

なるに決まってんだろ。推しが夢半ばで脱退したんだぞ。オタクの地が割れ天が砕け星が全て流れ落ちたって話だよ。

あまりにいろんな物事と感情が積み上がりすぎてどこから手をつけたらいいのかわからないけれど、つらつら書き連ねていこうと思います。くさくさが過ぎるのでお気持ちBGMも添えたり添えなかったりします。地獄の長文、適宜読み飛ばしてください。

 

終わりの始まりの始まり


U2 - You’re The Best Thing About Me (Official Video)

 

You’re the best thing about me
The best thing that ever happened a boy
You’re the best thing about me
I’m the kind of trouble that you enjoy
You’re the best thing about me
The best things are easy to destroy
You’re the best thing about me

Why am I
Why am I walking away?

君は僕の最高の出来事
少年の身に起こりうる最高の出来事
君は僕にとって最高の事件
僕は君の頭痛のタネみたいなもんだけど
君こそが僕の最高のもの
素敵なものはあまりに脆くて
君こそが僕の最上の美点

僕はなぜ
僕はなぜ立ち去ろうとしてるんだろう

 

本当にどこから手をつけたらいいのか。差し当たって時系列に沿って話を進めていくのがいいのかも知れない。以降、田中俊介くんのことは「田中俊介」「しゅんくん」「推し」と表記ゆれしまくりますが文脈で推測して下さい。

 私がはじめに明確な異変を感じたのは、2018年11月28日の「ボイメンワールド」。
「ボイメンワールド」は、ボイメンのメンバーが各々自由な内容を展開する個人イベントで、この日の内容は、直前に行われた釜山国際映画祭レッドカーペット&楽屋裏のレポート映像と、いよいよ目前に迫りつつあったボイメンの大勝負・ナゴヤドーム公演に向けた決意表明ムービーの上映。動画の中で、ボイメンと自分の過去の歴史と活動を丁寧に愛おしげに振り返りつつ、ドーム公演という未来に向けた熱意を滔々と語るしゅんくんは、いつも通り自信とやる気と希望に満ちあふれた様子だった。

でも、ステージ上の当人は登場からずっとどこか落ち着かない様子で、目は潤み、声も細く弱々しく、動画を見ている間(実際のところ半分以上は顔を伏せていたように思う)ずっとハンドタオルで目元を拭っていて、さすがにこれはもう感極まってるだとかいう話ではなく、何かただならぬ事が起こっていると感じずにはいられなかった。

上映が終わり会場の観客に向けてイベント終わりの挨拶をする頃には、しゅんくんはもう涙も震えも抑えられなくなっていて、話をきちんと締め括る前に声を詰まらせ「ああ…もう無理だ、ごめん」とだけ言い捨ててそのままステージ袖に走り去ってしまった。いつもだったら、他の9人がいない個人イベントだからみんなの歓声を独占できるのが嬉しくて仕方ない!なんてニコニコ笑って、もっと名前呼んで!と観客を煽り笑顔で手を振りながら客席を練り歩いて、必ず会場に向かって丁寧に一礼してから退場する人なのに。
決してファン歴の長い方ではないけれど、田中俊介のそんな姿は見た事がなかったし、見る事になるなんて予想だにしなかった。

 

それなのに、数日後12月1日イオンモール岡崎でのベスト盤リリースイベントのしゅんくんは、ボイメンワールドでの様子が悪い夢か幻だったみたいに笑顔を振りまいていて、特典会も普段通りのご機嫌で、私はすっかりわからなくなってしまった。あの涙は、弱々しく萎れ切った姿は何だったんだろう。ひどく困惑したけれど、しゅんくんがそう見せたいならば余計なことは考えない事にしよう…と、脳裏をちらつくいくつもの最悪な想像には目を向けないことにした。イベントの直前にドーム公演に向けた事務所の決起集会があったみたいだから、そこで社長にまた無茶なことでも言われたのかな、なんて冗談まじりの話をしたりして。

 

見えないところで何が起こっていようと、知らされていないことは知らなくていいことか、知らない方がいいことだと思っている。
もし本当に何か隠している事があるとしても、向こうに見せたくない事情があるなら、わざわざ暴くことはしたくない。そもそもそんな立ち入った話を聞く権利があるとも思えないし、勝手にネガティブな憶測を膨らませて疑心暗鬼に囚われることも、それを周りに伝播することもしたくない。
それに、向こうはエンターテインメントのプロで、観客を笑顔にするのを何よりの喜びとしている人なのに、例えどんなに心配だとしても、何かあったの具合悪いんじゃないのと詮索するのは「観客を不安にさせるプロ失格の不完全な仕事をしています」と言っているのと同じことに思えて、私には言えなかった。(でも、結果から言えばこの先悪い想像はほぼ全て当たってしまうことになるんだけれど)

 

この日、他の田中推したちから、「11月10日のユニバ*2の時から様子がおかしかった!顔が怖かった!!」と言われた。でも、私は(これを書いている今でも)この日をどれだけ振り返ってみても、普段通り映画の話で盛り上がったり新しい仕事を嬉しそうにニマニマしながら匂わされたり…と楽しい記憶しかなかったし、写真の中の推しもご機嫌で笑っていたので、彼女たちの話を聞いても、それは考えすぎじゃないの、ていうかそんな不機嫌や不調を露わにするなんてまずない人なのにな、と思っていた。その時々に入っている演技仕事にテンションが引っ張られがちな人だから、大阪ではヒゲも生やしてたし*3何かまたバイオレンス系の役でも来てたんじゃないの、なんてその場では結論づけて、とにかくこの時は、そこまでの事態になるとは考えていなかった。ボイメンワールドでの異変はずっと気にかかってはいたけれど、生真面目すぎる、責任感の強すぎる人だから、ドームに向けて気負いすぎてしまってるのかもな、他に9人も仲間がいるんだからどうか肩の力を抜いてほしいな、とだけ願っていた。

 

不安と違和感がまたじわじわ侵食を始めたのはその翌日、12月2日イオンモール常滑のリリースイベント。
ライブ中、いつもだったら歌詞に合わせてくるくる表情を変えながら笑顔を振りまくしゅんくんの表情がどうにも硬い。動きにも覇気がない。いつもならMCの時は積極的に相槌や軌道修正を挟み込んで回し役のサポートにまわるのに、ずっと押し黙って会話に入ってこないし、目線はどこかおどおどして笑顔も口端を少し動かす程度で、とにかく硬くて暗い。こわばっている。

前日の岡崎は屋内ステージだったけれど常滑は屋外の海風吹きっさらしだから、いつも上機嫌なところしか見せなくて心配になるくらいの田中俊介だけど、寒さだけは苦手みたいで寒いと元気なくなるから*4そのせいかもしれない、と思おうとした。実際、1部の屋外特典会では、いかにも寒そうにベンチコートにくるまって縮こまっていたし。それに、リリイベとチケット手売りとドームのリハとその他のお仕事で時期的にもメンバー全員どう考えてもオーバーワークな頃だったから、いよいよ過労やストレスで体調を崩して無理をしていてもおかしくないようにも思えた。

でも、2部の屋内特典会になるといつもの笑顔が戻ってきて、列の後ろの方までガハハ!と普段通りの元気な笑い声が聞こえて来るくらいになっていた。
それでも、やっぱり胸の中にじんわり広がっていく不安と心配のいやな滲みはどうにも消せなくて、友達に「風邪か疲れか心労かわからないけど、どうにも様子がおかしくて心配なんだよね…」という話をしつこいくらい何度もこぼしたのを覚えている。

 

そして12月19日、ベスト盤リリース日のプライムツリー赤池で、異変はもう完全に決定的なものになってしまった。

表情はもう一切動かない。口は真一文字で瞳はうつろで光を失い、硬くて重苦しくて、いっこも楽しそうじゃないし、ましてや観客を楽しませようなんてところとは程遠い、「田中俊介」という人がライブ中に見せるなんて考えられない顔。最低限歌って踊って、どうにかライブをこなしてはいても、心ここに在らずで、ステージに立っているのが苦痛でしかないとしか思えない顔だった。

今自分は誰を見ているんだろうと思った。しゅんくんの顔と姿をしていても、あれは私の知っている田中俊介じゃない。ボイメンを心から愛して、エンタメに魂を捧げて、観客の期待に応え、それを上回って楽しませ喜ばせる事ばっかりを考えてるあの人じゃない。外側の入れ物だけ残して魂が抜け落ち、空っぽの人形になってしまったみたいだった。怖い、怖い、もうやめて、と何度も悲鳴を上げそうになった。パニックを起こして、ライブが終わってすぐ友達たちにどうしよう何が起こってるの怖いよと泣きついた。何が起こってるのかなんて、もうどうしようもなくわかりはじめていたけど、直視するにはしんどすぎた。

ライブ後の特典会、何を言えばいいのかあんなに悩んだ事はないと思う。散々悩んだけれど、思い切って「いよいよドームが目前ですけど、体調はいかがですか」と聞いたら、少しこわばった、けれど優しい微笑みを浮かべながら「ん〜?大丈夫大丈夫、普通普通」と言われたけれど、全然大丈夫でも普通でもない目をしていて、ああ、嘘をついているなあ、としみじみ思った。*5そりゃそうだよなあ、この過剰なくらい頑張りすぎる人が一介のファンに大丈夫じゃないなんて弱音を言うわけがない。でも君がそういうことにしたいなら、そういうことにされておくよ。ごまかされたことにしておくよ。大好きな人がこんなに苦しそうなのに、声にならない悲鳴を上げているのに、当たり前だけどただのファンごときには何にもできない。しんどいな、やりきれんな、と思った。今もずっと思ってる。

 

 この日を最後にナゴヤドームまで、しゅんくんはリリイベからもBMシアターでのライブからも、公式twitterや、このところは休みがちだったとはいえ毎日あれだけ更新を欠かさなかったブログからも姿を消すことになる。

しゅんくんが表舞台から姿を消しているしばらくの間も、雑誌のインタビューや「ボイボイ無限大」の名作選で、元気だった頃の姿の貯金が少しずつ少しずつ払い出されるような日々が続いた。何だか、はるか遠くの星の光が遅れて届くみたいだなと思っていた。いま我々の目に届いてる星の光は、そこにあるように見えても実際ははるか昔に星を出た光で、その星そのものはもう存在しないかもしれないんだよなあ。

 

2019年1月14日のナゴヤドームライブ、正直、会場に入ってからしゅんくんのブログ*6更新通知がスマホに届くその瞬間まで出演を確信できなくて欠席でもやむなしと思っていたけれど、幕が開いたらしゅんくんはちゃんとステージに立っていた。おしゃれでやっているとは思えない明らかにどこかおかしい坊主頭で、若干顔色も悪くてむくんでるし、相変わらずこわばった苦しそうな表情のまま、ダンスや照明のせいだけじゃないと思われる汗をだらだら流していたけれど。

ちゃんとライブが終わる最後まで立っていられるのか、途中でぶっ倒れるんじゃないかと見ていてずっと怖くて気が気じゃなかった。何より、これまであんなに愚直に頑張ってきた人がようやく辿り着いた念願の夢の舞台なのに、それなのに万全の態勢で立たせてくれないなんて、羽根を折り丸裸にして放り出すなんて、運命ってやつはなんて残酷なんだ、神も仏もありゃしないって、ずっと悔しくて仕方なかった。そんな中でも折れずにステージに立つと決めたしゅんくんの決意を受け止めて応援しなくちゃと全力で名前を叫んでシルバーのペンライトを振ったけれど、でも、それでもとてもじゃないけど楽しいライブだったとは言えない。楽しいところがひとつもなかったわけではないし、頑張った他のメンバーにもスタッフの皆さんにも大変申し訳ないけれど。どうか最後まで倒れないでくれ、できれば一瞬でいいから笑顔を見せてくれ、一言でいいから言葉を聞かせてくれって、頭の中はそればっかりで、涙目でひたすら祈り続けていた。

あれだけしんどそうだったのに、ライブ終盤のコントコーナーでは急に見違えるように元気におじいちゃん役を演じていて、どういうことよ!と笑いながら、やっぱりそういうことなんだろうなあ、とぼんやり噛み締めていた。役を被れば、自分じゃない誰かになれば、少し楽になれるんだろうなあ。それでも最後の最後、オーラスのChance For Changeで会場にサインボールを撃ち込んでるときの「欲しい子〜?」っていう、久しぶりに聞けた、小さくかぼそいけれど優しい声は今もずっと忘れられない。

 

その後、約10日後のベスト盤のユニバに現れたしゅんくんは、プラチナブロンドの坊主頭になっていた。*7相変わらず表情はこわばったまま、目はうつろで顔色も悪く声もか細いままだったけれど、映画の話になると言葉に力がこもったし、1部から5部の長丁場をやりきって最後の5部の別れ際にはいつものサムズアップをしながら口元だけで少し微笑んで、今年の活動にも期待してろと心強い一言をくれた。
しゅんくんは折れてないし諦めてないし、どんなに辛そうでもその姿を隠さず晒していくことを選んだんだから、いち傍観者の私が勝手に折れてらんないよなあその覚悟見届けないとなあと、雪のちらつく帰り道を行きながらすこし泣いた。

 

 翌2月3日に109シネマズ名古屋で行われた、ボイメンの水野、田中、小林、本田がそれぞれ主演を務めたオムニバス短編映画「ジャンクション29」の完成披露プレミア舞台挨拶。
映画関連のお仕事となればいつも以上に張り切って熱が篭るのがいつもの田中俊介だけれど、他のメンバーと共に劇場に現れたしゅんくんは、話を振られるまではずっと目を瞑り俯いたまま、マイクを持つ右手の手首を左手で固く握り締め、何かをぐっと堪えているように見えた。1月よりは少し回復しているようにも見えたけれど、まだまだ全然しんどそうで、それでもここに立つことを選んだ覚悟と責任感は紛れもなく田中俊介そのもので、全然泣くような映画でも話でもなかったんだけどずっと涙が止まらなかった。

 

この日は、夕方からシネマスコーレで田中俊介の主演作品「デッドエンドの思い出」とメイキングの上映後舞台挨拶も行われる事になっていた。でも、午前中に109シネマズで見た田中俊介はまだとてもじゃないけどひとりで舞台挨拶をこなせる状態には見えなかった。サポートしてくれる他のメンバーもいないのにどうなってしまうんだろう…と不安を抱えたまま劇場に入ったんだけれど、上映後の舞台挨拶で私は信じられないものを見る事になる。

上映後、「どうも!どうも!ありがとうございまーす!!」と元気よく満面の笑みで田中俊介が、私のよく知っている、明るく元気で溌剌とした姿の田中俊介が劇場に駆け込んできたのだ。
自分の目が信じられなかった。私は何を見てるんだろう?これがさっきまで青ざめて震えて今にも倒れそうだった人と同じ人間か?まるでこの劇場の中だけ去年の夏まで時間が巻き戻ったみたいじゃないか。

その後の握手会で会ったしゅんくんは、こんな姿見るのいつぶりだろうっていうくらい元気で、瞳もキラキラ輝いて、特別なときしかしないような力強い握手をしてくれて、*8感情がグチャグチャになったまま名古屋駅のトイレに行って、ああこれは、自分の勘なんて信じたくなかったけど、いよいよもってこれは認めざるを得ないなあと観念してしばらく泣いた。

 

しゅんくんは、ボイメンがつらいんだ。
好きか嫌いかじゃなく、ボイメンがしゅんくんをつらくさせているんだ。

 

あんなに愛して、すべてを捧げて、自分は一生ボイメンだから、いくつになっても学ラン着てみんなと笑ってたいから、だからこれからもボイメンを続けていけるように、名古屋に恩返しをするために自分にできることをやって、グループに還元していきたいんだって、そればっかりを口にしてきた人なのに、それを剥ぎ取られ、押し潰されそうになってるんだ。
そんな、そんなことってあるか。あんまりじゃないか。

 

見えない傷、見えない痛み(自分からも)

www.youtube.com

If you're ugly, I'm ugly too
In your eyes the sky's a different blue
If you could see yourself like others do
You'd wish you were beautiful as you

And I wish I was a camera sometimes
So I could take a picture with my mind
I'd put it in a frame for you to see
How beautiful you really are for me

君が醜いってんなら俺だって醜いよ
君の目には空の青さえ映らないの
もし君が他人の目を通して君自身を見られたなら
きっと思うはずだよこんな風に美しくありたいって

時々思うんだ 俺がカメラだったらよかったのにって
そしたらこの心に映る君をそのまま写し取れるのに
そいつを額に入れて君に贈るよ
君が俺にとってどれほど美しいかを君にも見て欲しいから

 

ここからは長くて情けない自分語りをすることになってしまう。でもちょっと我慢して聞いてほしい。

 

散々言われてきたことではあるけれど、体が傷を負ったり病を得たりするのと同じように、心も傷を負うし病を得ることもある。

でも、その傷も痛みも形のないもので、他人からはおろか、自分からも見る事ができない。目に見えないからなかなか自覚を伴わないし、症状の重さもはっきりとはわからない。例えば、打撲傷みたいにはっきりと大きなアザと腫れでもあれば、深い深い切り傷が口を開いてどくどくと血があふれていれば、これはただごとではない、何とかしなければと、他人にも自分にもわかる。でも心はそうじゃない。

そして、生真面目で人に頼るのが苦手な人ほど、目に見えない根拠のない苦しみを周囲に訴えたり、ましてや助けを求めたりする事は難しい。自分に堪え性がないだとか努力が足りないだとか思い込んで、どうにか飲み込もうとして抱え込んでしまう。でも、見えないからって傷を手当てせず無理矢理抱え込もうとすることは、その傷を上から更に殴りつけ切りつけ続けるのと同じことなんだ。

 

自分の話を書くのはしんどいし恥ずかしいけれど、私は小学校から高校までいわゆる「優等生」の「できる子」だった。勉強ができて、「長」のつく仕事や面倒事を率先して引き受けて、親や先生から「ひとに頼られることはあっても頼ることはない、ひとりで大丈夫なこども」と思われている子供。何より、自分で自分がそう思われていることを自覚していて、その道を外れてはいけないと思い込んでいた。自分は絶対にそう有らねばならないし、周囲の期待や信頼を裏切ってはいけない。

(今思えば、という話で、当時はわかっていなかったけれど)その思い込みの重圧は少しずつ心身を蝕んでいった。朝起きられなくなり、授業中もどうやら瞬間的に意識を失うように眠っているらしく、黒板からノートに目を移しまた顔を上げると黒板が全面書き替わっていることが頻繁にあった。教科書を開くと文字が全部緑や茶色に変色して紙から2cmくらい浮き上がって見えた。感情が高ぶったり緊張したりすると涙が勝手にぼろぼろ出てきて体がこわばり、見えない力に押されて椅子から落ちそうになった。尾籠な話だけれど、高校2年くらいで血尿と下血が止まらなくなった時はさすがに「これはもしかしたら死ぬような病気かも」と思ったけれど、ここまで心身が壊れても全部自分の弱さのせいだと思っていた。今思えば完全に異常で危険な状態なのに、助けを求めようなんてこれっぽちも考えられなくて、自力でどうにかできなければ死んでもまあ仕方ないかと本気で思っていた。意識を失うことやトイレが真っ赤になることより、人に助けを求めるような弱い人間なんだと知られて落胆されたり幻滅されたりする方がよっぽど怖かった。

そんな状態のまま高校を出て、最初の職場に就いた。どうにか日々をやり過ごしていたけれど、蓄積されてきた歪みは限界にきていた。そしてある朝の通勤中、職場が見える交差点まで来た時、そこから一歩も足が動かなくなり、そこまで来てようやく、ああこれはもう完全に無理なやつだ、と悟った。そのまま職場に初めての当日欠勤の連絡を入れて、でもそこからどうすればいいのかわからなくて、とにかく「こころの電話」に電話をかけてみた。何度かけても話し中で、世の中にあふれる悲鳴の多さをはじめて知った。このままでは自分が自分を許せず殺してしまうという明確な確信があったけれど、でも殺すのも、死ぬのも嫌だった。殺したい方の自分を黙らせてどうにか生きなくてはいけない。通勤経路に精神科があったのを思い出して、午後の診察の予約を取り、書店に行って精神疾患に関する本を探した。ようやく自分の中の「大丈夫じゃない」に向き合って、外側に助けを求める方法を探し始めた。

 

長々とした自分語りお恥ずかしい限りですが、私のメンタルブレイクダウン元年はこんな風に始まって、以来浮き沈みを繰り返しつつ現在に至っている。

 

確か椎名誠のエッセイだったと思うけれど、プロレスラー前田日明の「レスラーにとって、骨折や打撲のように後を引かず治るものは怪我のうちに入らない。捻挫や腱の断裂のような、先々までずっと後をひくようなものが本当の怪我だ」という談話を読んだ事がある。人それぞれではあるけれど、悲しいかな多くの場合、心の傷は後者の怪我だと思う。痛めた腱が天気や寒さで傷んだり捻挫した足首に捻挫癖がつくみたいに、一度治ったような気がしてもいつまでもいつまでもつきまとってくる。皮膚炎や神経痛みたいに季節性の周期も把握して、要注意の時期は安静にひたすら養生しながら暮らす必要もある。そして、花粉症をはじめとするアレルギーみたいに、急に何かのバケツがあふれてしまって、受け入れる事ができなくなることもある。

 

精神疾患に関する書籍を読み漁っていた時、精神疾患にかかる人の多くは「自分より他人に優しくて責任感が強く、何事も人任せにすることのできない生きることに対して真面目な人」だと読んだ記憶がある。*9本当にそうだと思う。そして、これはまるで田中俊介の紹介文みたいじゃないか。

田中俊介のファンになって、ボイメンの現場に通うようになって以来ずっと、この人はこんなに何事にも真摯に向き合い、常識では考えられないくらいストイックに努力を重ね、いつもひとの背中を押し続けて、じゃあ君の弱さはどこに吐き出して誰が受け止めてくれるんだ、と思ってた。もちろんプライベートの事なんて推し量りようもないから、きちんと何かしらの逃げ場や受け皿になってくれる人があるのかも知れない。そうであってほしい。それにしたってファンに見せる姿はいつも完璧超人すぎて、推しの人間らしいところたまには見てみたいよなんて冗談半分本気半分に何度も言ったこともある。

冗談半分ではあったけれど残り半分の本気の部分では、公式に「ストイックシルバー」なんて二つ名を授かるほど、謙虚で、勤勉で、心配性で、メンバーにすら弱みを見せたり頼ったりするのが苦手で、我欲を出さず、仕事でも握手でもいつもその場と相手に求められる自分を鋭敏に察知して演じ分けるような人が、どういう魔物に足を掴まれるか、ずっと知っていた。

ああ本当に、それにしたって、よりによってそのバケツがあふれてしまうなんて。一番大切に、一番強く想っていたものだから、仕方ないのかも知れないけれど。

 

眠れる獅子の長い眠り

 同2月24日、愛知県下複数の劇場で行われた「ジャンクション29」封切記念舞台挨拶。
この日になると、しゅんくんの容態はかなり上向いているように見えた。午前中のうちはたどたどしかった言葉も午後にはかなり滑らかになって、本田くんと2人で受け持ったセンチュリーシネマでの舞台挨拶では、観客からの「作品内の別の役を演じるとしたら?」という質問に笑顔で「『バズる』の水沢紳吾さんの役ですね!合法的に本田くんをいたぶれるので」なんて冗談を飛ばせるくらいになっていて、全然泣く流れじゃないのにハンカチに隠れてこっそり泣いた。

その後、「実際に映画の設定と同じ29歳になってみてどう感じていますか?」という質問に、「今までぐわ〜っと水の中を進んできて…(クロールの動作をしながら)でも、もしかしたら息継ぎも必要なのかな?みたいな感じというか…。僕ら『アクアマン』*10ではないので、息継ぎなしにぐわ〜っとはいけなくて、あれっ?おかしいな苦しいぞ?みたいな…やりたい気持ちはあるのに思うようにやれなかったり、進めなくなったり…うまく言葉にできないんですけど、そういう事に気付かされる歳というか…」と、考え込みながら丁寧にぽつりぽつりと返す姿に、思わず胸が詰まった。すごく大切な話をしてくれていると思ったし、弱みを見せたりつらさを訴えたりすることが苦手な人が、どこから見ても死にそうにつらそうで全然大丈夫じゃないのに「大丈夫大丈夫」と言っていた人が、今はこんなデリケートな胸の内を吐露してくれている。おこがましいかもしれないけれど、ファンのことを信頼して、寄り掛かってくれるようなったのかもと感じた。信頼して、寄り掛かってくれるなら、こっちもどこまでも誠実に応えたいと思った。ファンにできることなんてそれくらいしかないけど、それくらいしかないからこそ全力で応えたい。

このイベントの後、翌月3月に公式ブログで田中俊介のボイメンとしての活動の休止が発表されて、薄ぼんやりとした不安と心細さと微かな期待が絡まりあったままボイメンと田中俊介両方を追いかける、心がぐらぐらして休まらない2019年が始まった。

 

ボイメンを離れた田中俊介は、見違えるように溌剌として精力的にどんどん新しい分野にも進出しながら個人の仕事をこなしていった。追いかけるこちらは現場の数も遠征もボイメンの頃と同じか、特に遠征に関してはもしかしたらそれより多かったかもしれない。*11療養のために活動を休止している筈が全然休んでいる様子はなくて、さすがに少し疲れが溜まって見える時もたまにあったけれど、それでも舞台挨拶ではいつも笑顔を振りまいて、軽快な喋りで会場を笑わせて、握手の時には固く手を握り返しながら「ありがとう」「一緒に頑張ろうな」と、絶対自分の方が苦しいだろうにこちらの背中を押してくれて、ああ、私のよく知ってる田中俊介が帰ってきたんだなあ、と思った。
でも、あれだけ「『BOYS AND MEN』!『BOYS AND MEN』の田中俊介です!!」と、水野勝に「選挙かよ」って笑われるくらいどこの仕事でも必ずグループの名前をゴリ押ししていた人が、絶対に「ボイメン」という単語だけは口にしなくて、プロフィールや肩書きからもBOYS AND MENの名前は除かれていることがほとんどだった。口にするのも耳にするのもつらいからかも知れないし、自分の我儘でグループに負担をかけていると思い込んで無用な後ろめたさを感じていたのかも知れないし、グループの名前には頼れないと意固地になっていたのかも知れない。どれも違うかも知れないし全てかも知れない。それがすごくすごくつらかった。
それに「ボイメン」というものを避けているであろう人を、「ボイメン田中俊介」のファンだと本人にバレている私が追っていていいんだろうか。田中俊介の動員の数字にはなりたいけれど、客席にいるのを見つかったら、サイン列に並んだら、ボイメンのことを思い出したり復帰へのプレッシャーになったりして苦しめることになるんじゃないだろうか。
そんな私にわかるはずもないことで、頭の中がいつもぐるぐるして悲しかった。

 

ボイメンの側も、頼れる兄貴分であり実質No.2の存在を思わぬ形で失って、はじめのうちはなかなかバランスを取れず戸惑っているように見えた。ファンと同じように、メンバー側もまさかよりによって田中俊介が躓くなんてことは想像してなかったんだろうと思う。100人近くの中から次々にこぼれ落ちていって10人まで絞り込まれたボイメンだけれど、その中でもはじまりから今までずっと折れることなく先陣を切ってきた人、ここだけは欠けることはないだろうと思っていた一角。それが欠け落ちてしまった。

でも、崩れた均衡は少しずつ建て直されて、日頃からどんな変則メンバーでもライブをこなせる柔軟さや全員が喋れるよう鍛えられてきたバラエティ力がものを言って、今までレギュラーのなかった地方局の仕事や全国放送の個人仕事もどんどん勝ち取っていった。シンカリオンとその劇場版での躍進なんてめざましいの一言だったと思う。でも、ライブ活動は名古屋の持ち箱BMシアターでのものが主、新譜リリースもシングル2枚アルバムなしだったし、ライブでも田中不在で発表した新曲は別としても、既存曲のフォーメーションでの田中俊介の立ち位置はほとんどの場合そのまま空けて、銀色の学ランが帰れる場所を残しておいてくれていた。田中推しの欲目かも知れないけど、できるだけ田中俊介とそのファンを置いて行かないように、遠くまで走るんじゃなくてその場でより高くジャンプしながら、仲間を支えるための力を蓄えつつ待っているような、帰って来られる場所を守っているような、そんな活動をしているように見えた。

だけど、相変わらずラジオやMCに田中俊介の名前がのぼることはほぼなかった。本人がやめてくれと言ったのかも知れないし、メンバーたちの戸惑いや不器用な気遣いの表れだったのかも知れない。でも私はいちいち現場のたびに、今日もしゅんくんの話出なかった…なんて落ち込んでいじけていた。ごく稀につじちゃんたむちゃん吉原くんがリプライを送ってくれたり、本田くんがインスタライブで話題に出してくれたりする事があって、そんな時は砂漠に雨が降ったみたいに飛び上がって大喜びした(田中側からのリアクションは頑になかったけれど)。けんちゃんも、メンバー全員の写真をブログに上げる時には10人揃ったものをピックアップしてくれていた。

特につじちゃんは、本人以外へのリプライでも「うちの眠れる獅子のシルバー」と田中俊介を話題に出してくれたし、ライブでは「9人でもこんだけすげーんだから10人になったらもっとすげーぞ!!」と会場を煽ってくれた。プライベートでも時間を作って田中俊介の出演舞台の観劇にも行ってくれた。つじちゃんのしゅんくんを諦めない姿には、どれだけ励まされたかわからない。

 

先にグループ本体を好きになってから推しを見つける人もいれば、推しを好きになったから所属しているグループも好きになる人もいる。*12 
私の場合は、まずうっすらとボイメン本体の存在を知って、その後田中俊介のこともボンヤリと知り、「たぶん私はこのグループが好きだし、中でもこの人のことが大好きになる気がする」と狙った沼に飛び込むような形でボイメンを好きになった。その後、田中俊介のグループへの深い、ちょっと深すぎるくらいの愛情を知るほどに田中俊介のことが一層好きになったし、ボイメンの他のメンバーたちも負けないくらいグループを、そしてお互いを深く愛し、信頼し、強い絆で固く結ばれていたからこそ、BOYS AND MENというグループを大好きになった。
ややこしい書き方になってしまったけれど、つまり、私の好きな田中俊介は「ボイメンが大好きな、いつもボイメン最優先の田中俊介」だったし、私の好きなボイメンは「仲間を愛し、支えあい、絶対に諦めないボイメン」だった。どちらが先でも後でもなく、その両方があったからこそこんなにボイメンと田中俊介を好きになれた。もしそれが夢物語だとしても心からその夢を信じることができた。だから、田中俊介とボイメンには常に相思相愛であって欲しかった。でも、今やその確信を得るのはとても難しくなってしまって、想いが通じ合っていると信じられなくなりそうで、ひたすら苦しかった。

 

「転校生」はどこへ

 ボイメン休止中に田中俊介が出演した舞台はふたつあって、ひとつは朗読劇「ダークアリス」*13。そしてもうひとつが、舞台「転校生/男子校版」。*14つじちゃんに少し遅れて私が鑑賞したのは、2019年8月26日(月)の千穐楽公演だった。

f:id:alpaquerque:20190830034156j:plain

PARCO Produce 舞台「転校生」

舞台はとある男子校。物語は、ある朝突然に転校生が現れるところから始まる。

転校の理由を尋ねられ、「わからないけれど、朝起きたら今日からここに通うことになってた」と、筋の通らないことを言う彼を、クラスメイトが「カフカの『変身』じゃん!」とからかう。ある朝目覚めると、巨大な虫の姿になっていたグレゴール・ザムザ。ある朝目覚めると、転校生になっていた彼。ある日突然、前触れもなく、抗うこともできないまま不条理に訪れる望まざる変異。剥ぎ取られる外見、名前、居場所、アイデンティティ

ちょうどクラスでは「世界の高校生について」というグループ研究課題が出されている。“転校生”が加えてもらったグループにはリーダー的に信頼を集めている“シュンスケ”がいる。世界の高校生について各々が集めてくる情報は、内戦や対立といった不可抗力に、理不尽に学ぶ場所を奪われたり命そのものを脅かされる高校生の話がほとんどで、遠い国の他人事のように話していてもどこか仄暗く重苦しい。

やがて物語の終盤、卒業を間近に控えているのに、レポートの完成も見ることなく“シュンスケ”が親の都合で遠くの学校に移ることが明かされる。
今度は彼が「転校生」になるのだ。

 

俺は行かなきゃいけないから、レポートの続きはお前に任せた、本当は見た目ほど仲良くもないけどさ、でもみんな大切な仲間だよ、と“シュンスケ”は“転校生”に語りかけながら、ここは◯◯の席、ここは◯◯の席、と教室の机をひとつひとつ愛おしげに撫でて、最後に、ここが俺の席、と宣言し、自分の席を示す。その“シュンスケ”の姿と、カーテンコールで傍目からもわかる深い敬慕をもって出演陣に囲まれ、その真ん中で幸せそうに一緒に泣いて笑っている田中俊介の姿が、私の頭の中で次第に境界を失い混じり合い、心の中はかき乱されてぐちゃぐちゃになってしまった。

これはお芝居なんだと分かっていても、席を蹴って立ち上がり叫びたくなった。君の席はそこじゃないでしょ。いや、確かにそこにだってどこにだって座っていいし、いつか自分の座りたい席ならどこにでも座れる人になって欲しいと願ってきたけれど。でも、君の本当の席は名古屋にあるじゃない。帰ってきてくれと願う君の仲間たちがそこでずっと待ってるのに。幕が下りても気持ちがざわついたままで、ねえつじちゃん、と心の中で何度も呼びかけた。つじちゃんこれ見てどう思った?つじちゃんあそこからあの人を引っ張ってきてよ。名古屋から転校なんてさせないで、取り返してよ。そんな風に、小さい子供みたいにむずがって泣きわめきたかった。

 

「人間の存在は、明日の朝起きてみると虫になっているかもしれないほどに根拠がなく不確実です。それでも、私たちは、この「生」を受け入れなければならない。(中略)出演するみなさんは、もう一つ、才能という不条理に立ち向かわなければなりません。俳優を続けるなら、それと戦い続けなければなりません。もしこの舞台が、その一つの出発点になるなら幸いです。」
平田オリザ

「今回、全員がプロフェッショナルな俳優を目指す、あるいは俳優になると決めている方という条件を前回よりもより強くオーディションの時に皆に言いました。じゃあ、プロってどういうことなんだろうって、よく考えるんですけど。あきらめないですよね、これで、この仕事で、この役者という仕事で、生き残るんだ、って。映画監督も同じですが、継続ですよね、絶対に。覚悟の問題だと思います。」
本広克行

(舞台「転校生」パンフレットより引用抜粋)

2018年1月24日、29歳の誕生日を控えたボイメンワールドでしゅんくんは、ボイメンに加入し芸能の道に進む決意を固めた20歳の時、両親から「30歳までは好きなように頑張りなさい。でも、30までに芽が出なければ諦めて帰ってきなさい」と告げられたことを教えてくれた。遡って2017年9月13日のBM SHOP&CAFE店長イベントでは、「自分はいくつになってもボイメンのつもりだし、ボイメンというグループが続いていけるようにできる限り努力し、グループに還元していきたい。でもそのためには各メンバーが一人でもやっていけるくらい個人の力を伸ばす必要があるし、それを怠ったらこの先、長くても…保って2年ってところじゃないかな」と話していた。

なんて悲観的だよ、とも思ったし、ちっとも浮かれず地に足をつけて現実的に先を見据えているんだな、とも思った。それにしたって、ひとの人生が5や10の倍数刻みでキリよく進むわけがないんだから、妙な「30歳の呪い」みたいなものは捨てて欲しかった。この呪いも現状しゅんくんをこんな状態にしている一因なんだろうなと今も疑っている。

だから、「ここは、俺の席」と噛み締めるように言ったセリフが、役が言わせているだけではない田中俊介自身の、ここで、舞台の上で、客前に立つ世界でこれからも生きていくという強い覚悟の響きを帯びていたのはとても嬉しかった。でも同時に、グループには戻らずひとりの俳優として生きる道を選び、名古屋を離れ、自分ひとりの足で歩いて行ってしまう未来を宣告されたような、そんな、取り残されるような心細さに胸を締め付けられた。

 

I have a bad feeling about this

悪い知らせはスマホの通知音が鳴った瞬間わかるのは何故なんだろう。
恐る恐る画面を見て、通知に並ぶ「田中俊介に関するお知らせ」の文字に、ああ、ついにその時が来たか、と下唇を噛んだ。それにしたって何で11月30日なんだ。早すぎないか。むやみに几帳面な人のことだから、いい知らせでも悪い知らせでも、何かあるなら年が終わる12月31日か誕生日の1月28日か、休止を発表した3月14日だと思っていた。もしかしたらボイメンワールドから1年だったのかも知れないし、事務処理の都合かも知れないし、特に何の節目でもなく、キリがいいわけでもなく、ただその時が来ただけかも知れない。
でも、最近はすっかり元気になって「信じてついてきてほしい」なんて言うようになっていたし、ボイメンの側でも「10人になったら…」とライブのたびに言ってくれていたから、ちょっと油断していた。事態がいい方向に転がるんじゃないかって、甘い夢を見ていた横っ面をひっぱたかれてしまった。
ついに知らされた病名は「適応障害」だった*15。そうだね。そうだろうね。知ってた。

本当に、本当に、身を裂かれるように悲しかったけれど、同時に「よかったね、これでもう苦しくないね」とも思った。休養するためにグループを離れてたのに結局みっちり映画に出て舞台に立ってファンとの接触もこなして、全然休んでなんかいなかった。(多分、しゅんくんにとっては必要なリハビリでありセラピーの面もあったんだろうけれど)何より、おそらくしゅんくんを苦しめる原因になっているボイメンとのつながりを絶たないのはどう考えても適応障害にとっていい状態とは言い難かっただろうし、責任感が強すぎる人にとってはむしろ「メンバーとファンを待たせている、迷惑をかけている」って己を責め続ける要因にもなっていたんだと思う。
そんなの全然迷惑じゃないし全然待たせてくれてよかったのに。心の病がこんな甘っちょろい休養で治るもんじゃないことくらいこっちは身をもって知ってるんだ。覚悟はできてるんだから、何年だって待たせて欲しかった。だけど、これもしゅんくんを苦しめることにしかならないこっちの勝手な願望なんだよなあ。
あの人は、ファンとそして多分メンバーの「待たせて」「行かないで」にボロボロになりながら1年弱応え続けてきたんだと思う。12月の握手での、全然大丈夫じゃない顔で「大丈夫大丈夫」と言っていた顔がよぎる。もう頑張らせちゃいけないよなあ。これ以上苦しんでほしくない。本当にしゅんくんのことを思うなら、いい加減ここで幕を引いて、自由にしてあげなきゃいけない。今までありがとう、苦しませてごめんね。これでやっと楽になれるね。

しばらくの間うまく悲しむこともできずにいたけれど、すぐに水野を筆頭に続々とメンバーのブログが更新されて、メンバーと一緒に少しずつ悲しんだり泣いたりできるようになった。みんな心から悲しんで、苦しんで、ギリギリまでどうにかできないか必死にあがいた上での苦渋の決断だということが伝わってきた。けんちゃんのブログには仲間を救えなかった悔しさがありありと滲んでいたし*16、吉原くんの仲間をかばう優しさにはボロボロに泣かされた*17。いつも言葉数は少ないけれど誠実で正直な勇翔のブログも深く心に染み入るようだった*18

待ち望んでいたつじちゃんのブログは、最後の最後にやってきた。ああ、ここに全部の答えと欲しかった言葉があった、と思った。つじちゃんの実直な言葉と優しさが私は本当に大好きだし、宝だと思う。

ameblo.jp

 憶測や疑心暗鬼に囚われたくないとか言って、結局はそれにふりまわされていたな、と思った。田中俊介とボイメン残り9人の絆を疑った自分を恥じた。誰が一番苦しんでるかなんて考えなくても分かりそうなもんなのに。この10人以上に深く苦しみもがいた人も、悲しんだ人もいるはずがない。その10人が悩んで、悩み抜いて、これが最善だと信じた選択を、悲しみこそすれ誰が責められようか。

それに、やっと、ここから始まるんだと思った。戸惑いうろたえながら問題を保留して引き伸ばしても状況が解決しないなら、ここで一旦終止符を打って、どちらも新しく仕切り直す時が来たんだ。メンバーのみんなもブログに書いていたけれど、お互いが思い合ってさえいれば、いつになるかはわからないけど、この先きっとまた運命が交わる時は来る。ここで全てが終わりじゃないし、むしろ回復と復帰の可能性は前より出てきたんじゃないか。実際にそういう奇跡の復活や再結成をいくつも目の当たりにしてきた諦めの悪い洋楽畑の人間だから、未来を信じて待つことには慣れてるんだ。新しいスタートを切ったばかりの人たちにもう復縁の願望を抱いて申し訳ないけれど、気は長い方だし、今度こそ心置きなくしぶとく待たせてもらおう。だからいつか、元気になったら、心の整理がついたら、また学ラン着てみてもいいかななんて思えたら、いつでも帰ってきてよ。期待してないふりしながら待ってるよ。
でも、そのためにはボイメンも田中俊介もお互いに、いつか来るその日まで生き残っていかなくちゃならない。特に、フリーになった田中俊介にはもう後ろ盾も何もない。そういう現実はあるけれど、でもこれまで10年、夢と理想を掲げて突っ走り、力技でがむしゃらに現実を乗り越えて来たんだから、いつかきっとこの夢も叶えてくれるんじゃないかと思っている。夢叶えてなんぼのボイメンだから、この人たちならきっとやれると信じさせてくれる力のある人たちだから、そう信じて祈ってる。

 

エンドロール

なんてうんざりするほど長い話だったんだ。しかも読みにくい。
ここまで読んだ人いますか。すごいな。お疲れさまでしたそしてありがとう。なんてもの好きな人なんだ。ほんとありがとうね。夢、信じて叶えていこうな。

シメとして、ボイメンと田中俊介にもこんな未来が来たらいいな、と思っている曲を紹介します。BON JOVIがほぼほぼバンドの死みたいな活動休止から復活して最初に出したアルバム「Keep The Faith」のボーナストラックです。明るい曲なので、最後はぱーっと楽しく終わりましょう。

 

www.youtube.com

I've been waiting, standing in the dark for hours
Tryin' to find the faith and the power to get back home to you
It's been a long time, long time since I've seen your face
On and on I could not replace the fire that burns for you

So here's to the good times, here's to the bad
Here's to the memories that we all had
Here's to tomorrow, let yesterday pass us by

Tonight we'll be starting all over again
And it feels like the first time
I'll never feel this way again
Starting all over again

Do you remember, remember the odds we were given
When we had nothing and we thought that was living
It's been such a long, long road

Here's to our old friend who helps us get by
Here's to the dreamers, may the dreams never die
If we believe we can keep all the good times alive

Tonight we'll be starting all over again
And it feels like the first time
I'll never feel this way again
Whoa,tonight we'll be starting all over again 
And it feels like the first time
I know whenever we're together my friends
It's like starting all over again

ずっと待っていたよ 闇の中に立ち尽くして
信念と力を掴み取ろうとしてたんだ 君の元に、帰るべき場所に戻るため
随分経っちまったな 最後に顔を合わせた日から
それでも君へと燃え上がるこの情熱に代わるもんなんてなかった

さあ乾杯しよう健やかなる時に 乾杯しよう病める時に
乾杯しよう 俺たちの思い出その全てに
乾杯しよう明日の日に 過ぎ去った昨日は流れゆくままに

今夜、またイチからはじめよう
まるで初心に帰ったみたいだよ
二度とこんな気持ちにはなれないさ
もう一度振り出しからはじめよう

覚えてるかい、あの頃の俺らに勝算なんてもんどれほどあったか
手の中には何にもなくて、でもそんなもんだと思ってた
とんだ長い道のりだったよな 長い、長い道のり

乾杯しよう支えてくれた古い仲間に
乾杯しよう 夢見る者に 色褪せぬ夢よ永遠なれ
俺らがそう信じれば 最高の時間はもうずっと俺たちのものだから

今夜、またイチからはじめるんだ
まるで初心に帰ったみたいにさ
二度とこんな気持ちにはなれないよ
仕切り直していこうぜ
生まれ直したみたいな気持ちだよ
仲間と共にあれば信じられるんだ 友よ
さあもう一度はじめよう

 

 

*1:

ameblo.jp

*2:ユニバ=有名なテーマパークのことではなく、ボイメン界隈においてはUNIVERSAL MUSIC主催で行われるCD予約特典2shot会のこと。ここで指しているのは2018年11月10日、大阪ビジネスパークで行われたシングル「炎・天下奪取」予約特典2shot会。

*3:後でわかったことですが、翌日にゲスの極み乙女「ドグマン」のPV撮影が入っていた。


ゲスの極み乙女。「ドグマン」

*4:2017年から田中俊介を推すようになって、唯一若干元気のなかった接触が、2017年3月の春先とは思えない凍えそうに冷たい雨の降るツタエルトラベルDVD屋外サイン会。

*5:Twitterにアップしている接触絵日記、過去一度も話を盛ったことはなかったけれど、いま懺悔するとこの日のレポだけは少し嘘をつきました。レポには私に体調を気遣われたしゅんくんが目を瞑ってリラックスしてる風に描いたけれど、本当は、自身がファンの前なのにうまく体裁を繕えていないことを悟って、目を瞑りどうにか感情を整えようとしている様子だった。思い出しててつらい。あんな風に頑張らせたくなかった。

*6:

ameblo.jp

*7:今年2020年公開予定、映画「タイトル、拒絶」の準備期間だったんだと思います。撮影は2019年2月上旬。一足お先に東京国際映画祭で鑑賞しましたが、素晴らしい作品なのでおおいに期待してください。

*8:ボイメンの中でも際立って握手がソフトタッチなことにかけて定評のある田中俊介。蛇足ですが反対に手の骨砕けそうな握手をするのがテーマカラー赤色辻本達規

*9:確か笠原嘉「精神病」だったと思うんですけど自信がない。

*10:当時ちょうど封切られたところでした。

*11:北海道から沖縄、さらに韓国まで。私はさすがに全部は追い切れませんでした。無理しすぎてもいいことないからね。

*12:もちろん特定の推しがいない箱推しだったり2推し3推しということもあるけれどここでは割愛。

*13:

alpaquerque.hatenablog.com

*14:

stage.parco.jp

*15:

www.mhlw.go.jp

*16:

ameblo.jp

*17:

ameblo.jp

*18:

ameblo.jp

遠征おぼえがき / トゥーザ浜松 フロム名古屋

2019年11月9〜10日の二日間開催されていた「はままつ映画祭2019」に行ってきました。

f:id:alpaquerque:20191111023230j:plain

はままつ映画祭2019

お目当てはクロージング上映のHプログラム。そろそろ親の顔より見たんじゃないかという「恋のクレイジーロード」その他の短編。

 親の顔より見た「恋クレ」ですが、自分でも意外なことに応援上映は初体験。同時上映短編の中でも「白石晃士の世界征服宣言」は初見だったのもありトークも盛り上がっていて楽しい上映でした。

映画祭自体も指定文化財のすてきな建築とスタッフのみなさんのあたたかい対応がすばらしく、非常に心温まる思い出深い遠征になりました。

 

そう、今回は遠征の話。

なかんずく切符のおぼえがき。

なぜなら、春先に「デッドエンドの思い出」+「恋のクレイジーロード」のためにサールナートホール静岡シネギャラリーに遠征した時、どうにか新幹線に乗らずに日帰り遠征しようとめちゃくちゃ頭をひねって頑張ったのに、記録を残しておかなかったらまんまと詳細な記憶を失っているからです。とんだどじっ子だぜ。

 

名古屋から浜松へ(なるだけ安く)

いざ名古屋から浜松へ。

最速を選ぶならもちろん新幹線最強*1ですけども、きっぷのお値段も、定価で片道4,940円ぷらっとこだま*2使用でも片道3,800円と最高値なので、これはもちろん除外。

新幹線がお高いのは時間と確実性をお金で買うから。でも今回は日帰りしたいとはいえ、新幹線使わなくても終電の心配のないまあまあの近場。幸いさほど急ぐようなタイムスケジュールでもないし、私は乗り鉄のケもあるので、時間かかっても出費抑えて在来線で遠足がしたい。

 

JR在来線で名古屋-浜松間は片道1,980円往復3,960円ここを基準とします

 

まずは金券ショップ

ちょうど別件で金券ショップに行く機会があったんですが、名古屋駅まわりの金券ショップで名古屋-浜松間の在来線きっぷを見ると、相場はおおよそ片道1,750円前後

いま検索してみたら、浜松駅周りの金券ショップだと片道1,550円くらいのようです。何でや…。

嘆いてもここは名古屋なので、金券ショップ利用だと大体片道1,750円。往復3,500円なんだなということだけ心に留めてこの日は帰宅。

ようやく経路を見直す 

そもそも電車で浜松へ行ったことがなく、漠然と「東海道線でたまに『浜松行き』見る気がするしまあ1本で行けるやろ楽勝楽勝」…とたかをくくっていた東海道線沿線民だったんですが、ここにきてようやく時刻表を調べたらまあ本数がない。

浜松行き、1時間に1本あるかないかだし、私の乗りたい時間帯には全然ない…。これは1本で行くのは無理と判断。

調べてみたところ、名古屋-浜松間は豊橋で乗り換えるのが一般的なもよう。そうだそうだ、確かに静岡行った時もそうだったわ。

一旦豊橋をはさむ。なるほど。そうなってくると、これはもう圧倒的にJR東海豊橋往復きっぷ」の出番です。*3

お得すぎてもはやバグ 

f:id:alpaquerque:20191111031928p:plain

通常片道1,340円・往復2,680円の名古屋-豊橋が、平日でも往復1,900円、土日祝ならなんと往復1,560円になってしまう、何かの間違いとしか思えないバグった価格設定のこの切符。大体このテの割引って土日祝の方が高いのが普通じゃないかと思うんですけど、こいつは何故か土日祝の方が圧倒的に安い。何故なのかはわかりません。

下手に理由を追及してJR東海が「言われてみりゃそうれもそうだな」と価格統一したり値上げしたりしたら困るので、みんなたちもこの件についてはふれないでおいてほしい。

 

さらに、上の画像よーく見て欲しいんですが、このきっぷ、「名古屋-豊橋」ではなく「名古屋市内」から「豊橋ゾーン」まで乗れるきっぷなんですね。

だから例えば、名古屋のはじっこ新守山駅から豊橋の次の二川駅まで(※浜松に向かう場合豊橋ゾーンはここまで)乗ってもOK。料金は変わらないわけです。

 

f:id:alpaquerque:20191111035106p:plain

しかもワンコイン前後追加課金すれば新幹線にも乗れてしまう。*4大丈夫なのかJR東海。また土日祝の方が安いし。どうかこのまま正気を取り戻さないでほしい。

 

私は1人遠征なので1人前提で話進めてますが、2人以上なら切符4枚組のカルテットきっぷもあります。価格は3,560円。ひとりあたり往復1,750円なので、豊橋往復きっぷ土日祝と平日のちょうど真ん中。

f:id:alpaquerque:20191111041434p:plain

豊橋往復きっぷは購入当日限り有効の切符ですが、カルテットきっぷは購入日から1ヶ月有効なので、ボイメンのオタクならフォーチュンラジオで月2回豊橋に行きたい時なんかに使えますね。こちらも新幹線オプション追加OK。

 

若干脱線してますが、まとめるとこのきっぷを使えば名古屋-豊橋が片道780円。豊橋-浜松が片道680円。合わせて片道1,460円

豊橋ゾーン限界の二川-浜松なら片道510円なので、豊橋から二川までひと駅足を伸ばせば更にちょっと削れて、あわせて片道1,260円。JRの正規きっぷで行くならおそらくこれが最安のようだと判断。あとは当日その場その場で臨機応変にいこう。

お得なきっぷだけど…

お得すぎて無敵にしか思えない豊橋往復きっぷですが、いくつか注意しなければいけないことも、当日使ってみるまでよくわからないこともありました。

まず、「発売場所は名古屋市内の各駅とJR東海ツアーズ(名古屋・金山・千種)」「有効期間は発売当日限り」ということ。

前もって買っておくことができないので、名古屋市外の私は当日に一旦名古屋で降りてきっぷを買う必要がありました。

次に、一番こわかったのがこれ。

f:id:alpaquerque:20191111050817p:plain

乗り越し精算ができない…???

つまり、浜松まで行く場合、豊橋もしくは二川で一旦改札を出なけりゃならないということ…。め、めんどくさ〜!!

豊橋は乗り換え駅なのでどのみち一回降りるからいいんだけど、二川は豊橋から「浜松方面」にひと駅乗ったところなので、そのまま乗ってれば浜松着くのに一回降りて改札出てまた戻るの嫌すぎる。めんどくさ〜!!(2回目)

でもサイトにはこんなこわい但し書も…

f:id:alpaquerque:20191111051840p:plain

乗り越したら全区間分の所定料金を支払う…???

いやいや、嫌。それは無理こわすぎ。すみませんめんどがらずに降ります…。

 

それにしても解せないのが、「このきっぷの利用開始駅まではTOICAをご使用になれます」「一方、このきっぷのご利用終了駅からはTOICAをご利用になることはできません」っていうシステム。

販売は名古屋市内限定で使用エリアも名古屋市内付きのきっぷなんだから、最寄りでこのきっぷ買える人は行きにIC使う必要ないと思うんですけど…。必要ないというか不可能では?市外でも購入できたり事前に購入できたりするなら話は別だけど「発売場所は名古屋市内の各駅」「発売当日のみ有効」なのになあ。*5

そして私みたいに名古屋駅までICで行く名古屋市外の人間はどのみち一回名古屋市内で降りて改札出て券売機に行かないときっぷ買えないし…。利用開始駅より前のICを許可するより、乗り越し後のICを許可していただく方が圧倒的に便利なんだけどなあ。

いざ当日

ぐちぐちしてしまいましたがとにかく当日。

まずは最寄りから名古屋駅へ向かい、改札を出たらすぐ横の券売機で豊橋往復きっぷを購入。左メニューの「お得なきっぷ」からさっくり購入できました。行き専用と帰り専用2枚セットで出てきますよ。

f:id:alpaquerque:20191111063627j:plain

これが豊橋往復きっぷ。帰りしか撮ってなかった

そのまま小一時間、豊橋行きの快速に揺られて豊橋に到着。

当初はここで乗り換えて二川へ向かうつもりだったんですが、二川は「浜松方面」にひと駅…そして本数が思ってたより少なくて、二川で改札出たらおそらく次を15分くらい待つことになりそう… 豊橋始発だからここで手を打っておけば浜松まで35分座っていける…などなどの打算で、この楽さにちょっとばかし余計に払うならまあ惜しくねーな!!と二川行きはキャンセルし、豊橋の改札を出てそのままとって返し、ICで再び改札を通り浜松へ。

 

帰りも、行きよりさらに本数が減っていたし時間もちょっと予定より遅くなってしまったし…ということで、ICで浜松から二川で降りずそのまま豊橋まで乗車。

そして一旦豊橋で改札を抜けて、名古屋方面の東海道線快速に乗り換え…ようとしたんですが、帰りはできることなら一旦名古屋で降りたくないよな〜地元まで座って行きたいよな〜…という欲がどうしても湧いてきて、ダメ元で駅員さんに「すみませんこのきっぷで名古屋の先まで乗って行きたいんですが…」とお伺いを立ててみたら、「ICで乗り越し精算はできないですが窓口できっぷを買ってもらえば大丈夫ですよ!」とのお返事が。

そ…そういえばサイトの注意書きに「事前に購入した他のきっぷと組み合わせてご利用になれます」て書いてあった…!あれはそういう意味か!!

 

いそいそみどりの窓口に向かって、帰りの往復きっぷを見せながら「名古屋から◯◯までお願いします」とお伝えしたら「ああ、つけたし切符ですね!」とすぐに切符を発行していただけました。つけたし切符…!そういうのもあるのか!!*6

 

地元駅について改札抜けるときも、有人改札行かずに2枚重ねで自動改札何の問題もなくスッと抜けられました。め、めっちゃ楽…。これもしかしたら行きも豊橋で一旦出てICで乗り直すより豊橋-浜松のつけたし切符買えばよかったのかも…。先に知ってたらな〜!

そんなこんなで

えらい長々と書いてしまいましたが、今回の学びをざっくりまとめると

・土日祝の名古屋-浜松間遠征はJR在来ならお得なきっぷ利用で片道およそ1,460円

・「つけたし切符」を乗車前に買っておく

・つけたし切符なしで乗り越すのはヤバい

 

ということでしょうか。

各種きっぷにそれぞれメリットデメリットはありますけど、ざっくり比較表こんな感じ。*7

f:id:alpaquerque:20191111185500j:image

正規の料金と往復で1,000円くらいの差が出るので、1,000円あったら軽くごはん食べたりスタバでいいやつ頼んだりできるしなかなかいいと思います。それか新幹線オプションに使う。オプションつけても正規より安いよ!

片道きっぷや有効期間長いきっぷなら、他のきっぷと組み合わせて使うパターンもありですねー。

それにしても何故先出しのつけたし切符なら乗り越せても後出しのICだと乗り越せないのかはやっぱりよくわからないな?JR東海さん〜!改善ご検討ください!!

 

そうそう、場合によっては帰りに新幹線オプションつけてみよ〜と思ってたんですが、乗り換えダイヤてきにあんまりうまみがなくてやめたのが残念なところです。やってみたかったなー。

そういえば新幹線オプションつけて更に岐阜羽島米原まで乗り越したい場合はどうなるんだろう…?さすがに無理なのかな。それか、それはもう最初から他の切符使った方がいいのかな。

*1:しかし今ざっくり調べただけでも、時間帯と車両によって33〜52分とかなりの差が…。料金同じでこれはまあまあえぐい。今後気をつけたい。

*2:JR東海利用遠征民の強い味方。こいつなしでは戦えない。繁忙期はグリーン車が俄然お得。

www.jrtours.co.jp

*3:名鉄にも名古屋-豊橋間の往復きっぷが存在しますが、今回は日曜に名鉄路線エリア外の浜松へ行くのでJR利用前提で話を進めています。あと描いてる人間が東海道線沿線の人間なので、帰りの時間次第でワンチャン乗り換えを可能な限り減らしたいという欲がある。ほぼ価格帯同じですが、名鉄の往復きっぷの方が平日は安かったり有効期限が長かったりと利点も多いので適宜使い分けがおすすめ。

www.meitetsu.co.jp

*4:ただし当然ながら豊橋に止まるひかり・こだまにしか乗れないので、行き当たりばったりでなく事前に時刻表を確認して乗り換えスケジュールを組んでおかないと、待ち時間が余計にかかってしまう可能性も…。私はシャトルきっぷでコレを失敗してむやみに1時間くらいの待ちを発生させてしまったので…。俺の失敗から学んでくれ!!

*5:ひとり行動が身に染みつきすぎて思い当たらなかったけど、同行者が名古屋市内で余計に買っておいてくれて、改札内で合流すれば使えますね…。そ、そうか…。おともだちかあ…。

*6:ちなみに付けたし切符をICで買えませんかと聞いてみたんですが現金かクレジットカードのみでした。そうなんだ〜

*7:名鉄も土日祝は価格同じなのに赤文字にするの忘れてた。ごめん名鉄…。